【40代・50代におすすめ/いば旅】女子3人で1泊2日旅 茨城は、紬の里・結城(ゆうき)へ
「茨城になにがあるっていうんですか? 村上春樹氏のエッセイを思い出しながら、水戸黄門? レンコン? はて」。そんな山脇りこさんがご縁をいただき、茨城へ。食材を訪ねて県内を回るうちに、え?! 楽しいじゃん、いいじゃん、行ってみたいじゃん!をじゃんじゃん発見。いろいろあるじゃん茨城! ということで、いば旅第1回は、紬の里へ。
本場結城紬の街で、国宝級のお着物を着た!
「結城紬、と言えば、着物好きじゃなくても聞いたことはあるはず。私は着物を愛する母と叔母の姉妹から『本場結城紬だけは別格』『人生で1着作れたら幸せ』と聞いていました。 ちょっと調べてみると、まず日本三大紬のひとつだそう。三大紬とは結城紬、大島紬、牛首紬なのですね、知らなかった。中でも、本場結城紬は、真綿から手でつむいだ、撚(よ)らない“手つむぎ糸”で織るのが特徴。しかも日本に数ある紬の中でも、たて糸・よこ糸の両方に手つむぎ糸を使うのは本場結城紬だけ。これは世界の布の中でも珍しいいらしい」
「その糸を、絣(かすり)の柄を出すための緻密な製図に基づいてひとつずつ手で結ぶ、気が遠くなるような作業『絣くくり』を経て、織る。『糸つむぎ』『絣くくり』『地機織り』の三工程にそれぞれ達人がいて、決して一人ではできない紬なのもまた本場結城ならではなのですって。この三工程は、日本の重要無形文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。 えっと、つまり国宝級の紬ではないですか。この結城紬を生み出した結城が茨城県!だと、私はずっと知りませんでした。そして、結城に行くとこれを着せてもらえるらしい。 行ってみたいじゃないかーと、降り立ったのはその名も結城駅。東京から東北新幹線で小山(栃木県)へ、そこから水戸線に乗り換えて、1時間半ほど、車内でビールをあける間もなく着いちゃいました。 余談ながら、私は女友達との旅なら3人っていいなと思っている。割り切れないほうがなんかバランスがいい。ということで、今回の女子3人は酸いも甘いも噛み分けた40代&50代です。ジェーン・スーさんに指摘されるまでもなく、いつまで女子とか言ってるんだ!と突っ込みたくなりますが」