シャックがウェンバンヤマを称賛も、プレースタイルに注文「ジャンパーをたくさん打っているようでは支配的な選手にはなれない」<DUNKSHOOT>
216cm・147kgの体躯を誇ったシャックは現役時代、ペイントエリアを主戦場とし、“シャック・アタック”と恐れられた強烈なダンクをはじめ、フックショットやショートジャンパーで得点を量産してきた。 そのシャックがプレーしていた1990年代序盤~2000年代と、今のリーグではプレースタイルも変わっていて、インサイド中心の選手は激減。ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)といったリーグ最高級のビッグマンたちはポストプレーもこなしつつ、ミッドレンジや3ポイントエリアから点を取ることが当たり前となっている。 ウェンバンヤマもポストプレーをすることはあるが、ペリメーターからプレーを展開できることが売りでもあり、昨季はフィールドゴール試投数1186本のうち58.2%の690本がジャンパーで、3ポイントも394本で33.2%を占めていた。 もっとも、昨季の3ポイント成功率は32.5%ながら、プルアップから放った場合は37.5%とビッグマンとしては目を見張る数字であり、スパーズの武器のひとつになっていたことは事実。 今季はリーグ屈指のピック&ロールの使い手であるポールが加わり、堅実な司令塔のトレ・ジョーンズも控えていることから、ウェンバンヤマがイージーショットで点を重ねる場面も増えることが予想される。どんな変化を見せてくれるか楽しみに待ちたいところだ。 文●秋山裕之(フリーライター)
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