マスターズV快挙の松山英樹に東京五輪の最終聖火ランナー&開会式旗手プランが急浮上?!…五輪放映権持つ米NBCが報道
「東京五輪の組織委員会の人たちは、当初、2020年五輪の招致、そして今の2021年五輪のプランを1万5000人以上の方々が犠牲になった2011年3月の東日本大震災からの再生と復興の力づけとなるように結び付けてきた。松山は、東日本大震災発生時に、(震災被害を受けた仙台にある)東北福祉大学の学生だった。彼はキャンパスにいなかったが、その頃、オーストラリアで練習を積んでいた。彼は『想像をはるかに超える被害を受けた』大学のある仙台に戻って、損害を受けた寮を目のあたりにし食料を手に入れるのに苦労した」 東京五輪は東日本大震災からの復興五輪と位置づけられているが、松山も被災者の一人だったことから、五輪との結びつきが強いと見ているわけだ。 さらに「それから1カ月もたたないうちに、彼は東京五輪を行うコースでの大会に勝って資格を得たマスターズに19歳のアマチュアとしてデビューした。彼はオーガスタでローアマチュアとなった。伝統として、彼は米全土に中継されたテレビでインタビューを受け、通訳を通じて母国に戻り復興のためにボランティアをする予定があると語った」と当時を振り返った。 そして震災から10年後の快挙について「このインタビューはバトラーキャビンで2011年4月10日の午後7時を過ぎて間もなくに行われた。2021年4月10日、午後7時を過ぎた直後、松山は、ムービングデイを65で回り、4打リードした後にバトラーキャビンに座ってインタビューを受けた。彼は日曜日、世界3位から世界25位へと順位を落として未勝利だった4年のスランプを終え、チャンピオンとして戻ってきた。彼は2017年の前回勝利の前まで最高で世界ランキング2位にあった」と伝えた。 優勝会見ではファルド氏が唱えた聖火の最終ランナー説についての質問も出た。 同記事は、「7月18日に終わる全英オープンから日本に真っすぐ帰れば、五輪開会式にいるかもしれない松山は、『とても光栄だが、スケジュールについては分からない。スケジュールが合って、その時に日本にいて、彼らから頼まれることがあれば、大変光栄なこと』と(通訳を通じて)語っていた」と松山の反応を紹介した。 ただ、松山は会見では「僕はやらないです。試合のスケジュールもいろいろ考えて、タイミングが合ったらやるかもしれないけれど、現実的ではない」と日本語で答えており、通訳がニュアンスを変えて「If the schedules worked out, and I am in Japan when that happens, and they ask me, what an honor that would be.」と誤訳してしまったようだ。 松山には、開会式の大役だけでなく、そもそもプレーヤーとして金メダルの期待がかかる。いずれにしろ東京五輪に巨額な放映料を支払い、少なからず影響力のあるNBCが報じた記事だけに今後の行方に注目される。