海外メディアが松山英樹の快挙を称賛「日本に誇りをもたらす」「歴史的勝利」「約1097億円の価値」
海外4大メジャー大会のひとつで伝統ある「マスターズ」の最終ラウンドが11日(日本時間12日)、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(7475ヤード、パー72)で行われ、単独首位で出た松山英樹(29、LEXUS)が、4バーディ、5ボギー「73」の通算10アンダーで悲願のメジャー初優勝を果たした。日本人選手として初の快挙を海外メディアも大々的に速報で報じた。 米のスポーツ専門チャンネルESPNは「どのようにして松山は日本が長く待ち望んでいたマスターズ優勝者になったのか」との見出しを取り詳しく報じた。記事は、残り9ホールをトップで迎えながら5位に終わった2017年の全米プロの戦いについて触れ、「日本の記者とのインタビュー後に彼は、手で顔をおおい涙を流した。まだ25歳に過ぎなかった松山は、日本人として初のメジャー優勝者となる重責を感じていた。松山はもう、その重荷を背負わない」と伝えた。 さらに「松山は野球と相撲がゴルフよりも人気のある国で最も影響力のあるアスリートの1人となっている」と、日本における松山の立場を伝えた上で「日本は男子ゴルフのメジャー優勝者を85年待ち続けてきた。この国は、1936年に3回目の開催を迎えたマスターズに初めて選手を送り、陳清水が20位タイに入った。1968年以降はマスターズに毎年、日本選手が少なくとも1人出場してきた」とこれまでの歴史を紹介した。 「日曜日まで日本人でグリーンジャケットに袖を通すものは誰もいなかった。(2013年に豪州選手で初めてマスターズを制した)アダム・スコットは『松山こそが彼らが待ち続けてきた1人だった』と語った。そして今、彼と日本はもう(勝利を)待つことはない」という言葉で記事を締めくくっている。 USAトゥデイ紙は「『日本に誇りをもたらす』。タイガー・ウッズが松山の歴史的なマスターズ優勝を祝福」との見出しを取り、車の横転大破事故で自宅療養中のタイガー・ウッズが公式ツイッターに書き込んだ祝福のメッセージを引用した。 「彼の歴史的な勝利は、ゴルフ界で最大の有名人であるウッズからの称賛を得た。ウッズは公式ツイッターで『日本に誇りをもたらしたヒデキ。あなたとあなたの母国にとって大きな偉業を達成した。おめでとう。この歴史的なマスターズの勝利はゴルフ界全体に影響を与えることになるでしょう』とつづった」