栄養士が指南! 50歳を過ぎてから断続的断食を実践する方法
50歳以上の女性に必要なたんぱく質はどれくらい?
断続的断食ダイエットをしている最中は、食事ウィンドウの間に良質な栄養を心掛けることが大切です、とコーディングさんは話す。これはつまり、たんぱく質、脂質、食物繊維の健康的な組み合わせに重点を置くということ。たんぱく質をどれくらい摂取するかは、個人個人で変わる。「年齢や活動レベルなど、たんぱく質の必要量にはいくつかの要因が影響します」と話すのは、ラトガース大学保健専門学科で臨床予防栄養学科の准教授として活躍するデボラ・コーエンさん。 50歳以上の一日のたんぱく質の推奨摂取量(RDA)は、体重1kgあたり0.8g(体重63.5kgの人なら51g、81.6kgの人なら65gのたんぱく質) だそう。「しかし、高齢者は筋肉量を維持するためにより多くのたんぱく質、または体重1kgあたり1.2~2.0gのたんぱく質が必要だと主張する専門家もいます」とコーエンさんは語る。「これは、体重63.5kgの人なら76~127g、81.6kgの人なら98~164gのたんぱく質に相当します」 たんぱく質の摂取量を最適化するベストな方法は、脂肪の少ない動物性たんぱく質に重点を置くことです、と話すキートリーさん。「これには、卵白、たら、まぐろ、ムール貝、バイソン、鶏胸肉、ターキー胸肉、豚ロース、牛のサーロインなどが含まれます」と彼は語る。「また、年齢とともにたんぱく質を吸収する能力が低下することに留意することも大切です」そのため、必要なたんぱく質をプロテインシェイクや一日1~ 2回の食事で一気に摂取するのではなく、数回の食事や間食に分散させて摂ることをキートリーさんは推奨している。
断続的断食は50歳以上の女性にとって安全?
断続的断食は一般的に50歳以上の女性にとって安全だけど、人はそれぞれ異なるもの。「インスリンを必要とする2型または1型糖尿病患者、低血糖症患者、または食事と一緒に摂取する必要がある薬を服用していない限り、断続的断食は50歳以上の人にとって安全といえます」とコーエンさんは話す。摂食障害のある人や摂食障害と診断されたことがある人も、このような制限的な食事プログラムを行うことは避けるべきでしょう、と彼女は補足する。 キートリーさんは、いっぽうで断続的断食は50歳以上の人には最適なダイエットではないかもしれないと話す。「食事を摂取する時間帯を制限すると、必要なものをすべて吸収する腸の能力により多くの負担がかかります」と彼は語る。「食事は本来、たんぱく質だけでなく、カリウム、リン、鉄、銅、そのほかの微量栄養素を含むために、種類が豊富でバランスのいいものにする必要があります」ただし、これはほとんどの人にとって難しいことだと彼は補足する。