「志望校と違う大学を勧める」「お金の話ばかり…」 受験生が親に言われたくないことは?
受験本番が近づくと、親は心配のあまり、ついいろいろと口出しをしたくなりがちです。でも、よかれと思って言ったそのひと言が、子どものやる気をなくしてしまうことも。親は、どんな言葉をかけたらいいのでしょうか。先輩の受験体験談と河合塾の鈴木希美(すずき・のぞみ)さんからのアドバイスを送る後編は、受験生が親に言われたくなかった言葉、言われてうれしかった言葉を紹介します。 【写真】昔のイメージとは大違い? 女子高生に人気の意外な大学
保護者がよかれと思って言ったことが、受験生にはペースを崩すきっかけになることがあります。大学受験期に親に言われて嫌だった言葉や態度として、多かったのは次のような内容です。受験に関する「口出し」は要注意かもしれません。 ■過干渉 ・志望校とは別の大学や入試方法を勧めてきた ・志望した学部に口出ししたり、否定したりした ・より偏差値の高い大学に入ることを期待していた ・勉強法について口出しされた ■ダメ出し ・弱音を吐いたときに突き放したことを言われた ・お金の話ばかりされた ・「勉強していない」と決めつけられた ・ダメ出しばかり。結果が出たときにはほめてもらいたかった ■思い込みやお構いなし ・「ここは受かると思う」などと根拠のない発言 ・テレビやウワサで知った「合格する勉強法」を勧めてきた ・もっと情報収集してほしかった。受験の相談がしたかった ・勉強中に親がテレビを見て大笑いしていた ■言われたくなかった言葉 ・どうせ落ちる ・だから落ちた ・大丈夫?
河合塾・鈴木さんから
保護者の方から「自分の代わりに子どもにこう伝えてほしい」「ピリピリしていて接し方がわからない」といった相談を受けることが少なくありません。もどかしくてつい口出ししたくなる気持ちはわかりますが、センター試験と今の共通テスト一つをとっても、保護者世代とは大学受験の中身や制度はかなり変化しています。ましてや受験期はピリピリしがちな時期ですので、口出しはぐっと我慢することです。 一方、子どもが受験について話してきたときには耳を傾けてあげてください。受験制度は複雑化していますので、保護者がアドバイスするのではなく、一緒に調べて一緒に考えていく寄り添い方ができるといいと思います。