大学受験で情報が必須に。高校生向けの情報の学習計画は? いつから勉強を始めればいいの?
9割の得点率を安定させるために必要な勉強方法は?
共通テストで9割以上の得点率を安定して狙うためには、プログラミングスキルだけでなく、情報1全体に対する深い知識と優れた読解力が求められます。具体的には、以下の点に重点を置いた学習が必要です。 1.知識の網羅 情報1の各分野について、広範な知識を持つことが必要です。特に情報社会や情報デザイン、ネットワークとデータの分析など、プログラミング以外の分野も含めたバランスの取れた理解が求められます。情報1で要求される知識は、周辺知識も含めると非常に広範囲です。どんな出題にも動じない知識を身につけるには、多くの時間を要します。 2.読解力の強化 共通テストの問題文は、複雑な表現や状況設定が含まれることが多いため、文章を正確に読み解く力が必要です。これは、情報の整理や分析、デザインの問題を解く際に特に重要です。日常的に複雑な文章に触れることで、読解力を鍛えることができます。題材としては、インプット用の学習参考書を推奨します。たとえば、『学校で習っていなくても読んで理解できる 藤原進之介の ゼロから始める情報1』(KADOKAWA)を通読するだけでも、初めて知る情報科学の専門用語を「これってどういう意味なの?」と考えながら読み進めることで、読解力を鍛えることができます。 3. 実践的な問題解決能力の養成 実際に情報1の過去問や予想問題を解き「こうやって出題されるのか!」と実感することで、実践的な問題解決能力を磨くことができます。過去問対策では『共通テスト新課程攻略問題集 情報1』(教学社)、予想問題では『2025 共通テスト総合問題集 情報1』(河合出版)の完成度が高いとされています。この力は、特に高得点を狙う際に決定的な役割を果たします。具体的には、「ライセンスフリー」という単語の意味を理解していたとしても、ライセンスフリーが「QRコード」とどのようなつながりから出題されるかを身をもって理解するためには、共通テスト予想問題を解いてみることが一番の近道です。
まとめ
情報1は、プログラミングスキルだけでなく、文系・理系の幅広い知識とスキルをバランス良く学ぶ科目であり、大学受験において重要な役割を果たします。プログラミングが苦手な生徒は、高1から早めに対策を始めることで、共通テストでの高得点が期待できます。一方で、プログラミングが得意な生徒であれば、高3の夏からでも8割の得点率を目指すことが可能です。 さらに、9割以上の得点率を安定させるためには、知識の網羅と読解力の強化が不可欠です。情報1の重要性を理解し、早期から計画的に学習を進めることで、志望校合格への道を切り開くことができるでしょう。
藤原進之介