合流2日でもう波及効果?!長友佑都のFC東京復帰の影響力を元日本代表DF森重真人が明かす「上手くチームを回してくれている」
FC東京でも積極的に世代間の垣根を取り払いつつある長友は、古巣復帰の心境を自身のツイッター(@YutoNagatomo5)でこうつぶやいている。 「FC東京の小平グラウンドに帰ってきた。11年ぶりだけど当時とほとんど変わらず、懐かしい思い出とギラギラしてトレーニングしていた日々を思い出す。サッカーは情熱だけでは勝てないけど、情熱がないと勝利も成功もない。原点に戻り、また青赤のユニフォームを身にまとい、仲間と共に勝利を目指す」 ツイートの文面からこれでもかと、あふれんばかりに伝わってくる“熱さ”を、FC東京を率いる長谷川健太監督(55)も求めていた。 前半9分にミス絡みで献上した先制点を取り返せず、覇気も感じさせないまま0-1で敗れた12日の明治安田生命J1リーグ第28節後。東京五輪およびパラリンピックの会場となっていた関係で、77日ぶりに戻ってきたホームの味の素スタジアムでの一戦を「パッションが足りなかった」と嘆いた指揮官は、さらにこんな言葉を紡いでいる。 「もっと声を出して、熱い試合をやろうと選手たちには言いました。シュートを外しても『次、オレが決める』とか『自分にボールをよこせ』みたいな、熱い気持ちやプレーを見せられる強い選手が出てきてほしいし、もっとチームに活力が生まれてほしい」 柏戦後に開催された入団セレモニー。自ら選んだ「50」が背中に記された青赤のユニフォーム姿で登場し、マイクを通じて熱く訴えた長友のパーソナリティーこそが、リーグ戦で9位と波に乗りきれないFC東京に欠けていたピースだった。 「熱量が必要です。みなさんの熱量や拍手は僕たちに届きます。みんなで一丸となって、強い東京を作っていきましょう」 全体練習への合流を前に長谷川監督とは面談の場を持ち、チームのコンセプトや攻守における戦術を伝えられた。厳しさを前面に押し出して清水エスパルス、ガンバ大阪、そしてFC東京を率いてきた指揮官の要求を長友も十分に理解している。 「厳しい方だと聞いてきたんですけど、でも厳しさのなかに温かさがあって、ものすごく男気があふれる、男気の塊のような人だと感じています。自分自身、何も迷いもなくこのチームに入っていけるし、戦術に馴染んでいけると思っています」 12日の入団会見でこう語った長友は、新天地での全体練習参加を伝えるツイートに、半袖のトレーニングウエアと短パンをめくり上げながらボールを追う、日本代表のトレーニングでもお馴染みの姿が収められた写真もアップしている。 胸筋の盛り上がりぶりは、ウエア越しにもはっきりと伝わってくる。契約満了に伴って7月にマルセイユを退団し、無所属状態が続いてもしっかりと練習を積み重ねてきた跡にほかならない。こうした面でも長友が加入した効果が大きいと森重は言う。 「第一線でプレーしてきた選手がどのような準備をしているのかを実際に近くで、特に若い選手とかが見られるので。もちろんプレーの面でも頼りになりますし、彼の持っている経験もチーム全体にいい影響を与えるんじゃないかと思っています」