都政の構造改革で「FAXレスほぼ達成」小池都知事会見1月27日(本文1)
総合的な少子化対策講じる
また、「未来の東京」の実現に向けた施策の財源ですが、基金を積極的に活用する一方で、都債については発行を抑制すること、これを継続してまいります。都債残高ですけれども着実に減少させるなど、中長期の視点からの財政運営にも配慮をいたしております。 来年度予算ですが、未来への投資に大胆に財源を振り向けて、615件、約2700億円の新規事業の構築へとつなげております。ハリちゃんがレクチャーしている絵が載っています。積極的な施策の展開と、持続可能な財政運営を両立させた、まさにめりはりをつけた予算となっておりまして、セーフシティ、ダイバーシティ、スマートシティ、この3つのシティを推進して、先に申し上げた成長と成熟が両立した「未来の東京」へとつなげていくものであります。 具体的な取り組みですが、まず子供の笑顔があふれる都市の実現ということで、少子化対策については本来、国が戦略的に取り組むべき課題でございますけれども、もはや一刻も猶予もないという危機意識を持ちながら、それらの状況を踏まえて、都として国に先駆ける形でございますけれども総合的な対策を講じます。 まず、結婚を望む方を対象にしまして、マッチングの支援をはじめとした、出会いの機会を創出いたします。社会全体で結婚に向けた機運を醸成していくというものです。また、18歳までの子供への月額5000円の給付、そして第二子の保育料の無償化を行ってまいります。さらに、幼稚園や保育所といった垣根を越えまして、音楽、芸術、自然など乳幼児が多彩な体験に触れ合えるプログラムの推進に取り組んでまいります。
都内の高校生対象の英語プレゼンコンテスト
加えまして高等教育への支援について、1つの問題提起になろうかと思いますが、意欲ある都民の【子弟 00:15:35】などに対しまして都立大学と都立高専の授業料の実質無償化につきまして、令和6年度からの開始に向けた準備を進めてまいります。これらの取り組みを通じて、出会いから結婚、出産、子育てに至るまで、総合的、継続的な支援、シームレスに実施をするというものです。 そして次に、人の力を高めて、人の力を引き出す取り組みでございます。子供たちが英語を話して触れる機会を大幅に充実させる、そのために学校に終日、Assistant Language Teacher、これALTと呼んでおりますが、そのALTの方々が在校して英語によるコミュニケーションを行う機会を創出いたします。加えまして、都内の高校生を対象とした英語によるプレゼンテーションコンテストを新たに開始いたします。そして、世界各国に生徒を派遣いたしまして、異文化に触れる機会を大幅に拡大してまいります。また、DX、GXの進展による産業構造の転換に意欲ある人たちが柔軟に対応できますよう、年間で2万人の規模で幅広い世代へのリスキリング支援を実施いたします。 次に、共生社会の実現に向けた取り組みです。公民館にスマホ相談ができるスペースを開設するなどして、スマホによるつながりを創出することで、高齢者のQOL、こちらはQOLです、QOLの向上を支援いたします。また、ロボットを活用しましたタスクシェアや、介護現場におけるDXの活用など、推進をしてまいります。 医療的ケア児への対応ですが、こちらは短期入所の受け皿の増設、そして保護者が安心して就労ができる環境整備など、重層的な支援の展開をいたします。さらに、いわゆる不登校への対応ですが、学校内での取り組みを強化するほか、学校教育だけでは支援できない児童や生徒への多様な教育機会を確保いたします。 そして、次に世界から選ばれる金融・経済・文化都市に向けた取り組みであります。先ほど申し上げましたようにSusHi Tech Tokyoを旗印として、江戸から続く東京のサステナブルな魅力や英知、これをリアルとバーチャルのハイブリッドで世界に発信してまいります。また、光と音の演出であります、プロジェクションマッピングを強力に展開します。東京のまちに楽しさとにぎわいをもたらして、東京のキラーコンテンツとして定着してまいります。さらに、イノベーションの源泉となりますスタートアップが国内外から一堂に集う一大拠点の整備。そして、民間と連携したファンドの造成などによってスタートアップが躍動できる環境を整備してまいります。