新型エアロード プロダクトマネージャーに聞く キャニオンが向かうべき未来|CANYON
新型エアロード プロダクトマネージャーに聞く キャニオンが向かうべき未来|CANYON
ドイツの自転車ブランド「CANYON(キャニオン)」の新型エアロードのローンチイベントに際して、27歳という若さにしてプロダクトマネージャーに任命されたスヴェン・ロイター氏が来日。先日、試乗にてエアロードの新旧比較を行った安井が話を聞いた。
若返りが進む開発陣、なんと27歳
「アナと雪の女王」に出てくる心優しいトナカイと同じ名前のスヴェン・ロイター氏。キャニオンの新型エアロードのプロダクトマネージャーだが、年齢なんと27歳。キャニオンの技術陣は全体的に若返りが進んでいるという。 かつて筆者がこの仕事を始めた頃、話を聞いていたメーカーのエンジニアは自分より大幅に年上の人たちだったが、いつしかこんな若い人がインタビュー相手になった。時の流れと押し寄せる年波を感じる。ちなみに「アナと雪の女王」の公開は11年前。ついこの間のような……。
スヴェン・ロイターさん
1996年ドイツ生まれの27歳。幼少のときからレースを始め、世界選手権ジュニア個人TT では7位に入賞。アンダー23時代にプロデビューし、プロコンチネンタルチームに所属しレース活動を行う。怪我が原因で引退した後、スポーツ自転車業界へ。ドイツの自転車通販会社を経てキャニオンに就職、若手ながら新型ロードバイクのプロダクトマネージャーに抜擢された。 プロダクトマネージャーということは、図面を引いているエンジニアではなく、市場やチームのニーズを開発陣に伝える/価格やスペックを決める/グローバルな販売戦略を練る、といったことが主な業務であり、バイクの開発を統括する立場だから、あまり技術的に細を穿つ質問は避けなければならない。視点を高めにとって話を進める。 若いとはいえ彼は6歳のときに自転車レースを始めたというのだから、自転車歴は筆者とそれほど変わらない。そのときはカーボンが全盛になるまだ前で、23Cのチューブラータイヤでリムブレーキの時代だ。
各社間の技術戦争
安井:昨今のロードバイクの変化には目を見張るものがあります。タイヤがワイドになり、チューブレスになり、ディスクブレーキになり、空力性能が必須になり……キャニオンとしてはそんな状況をどう考えており、それにどう対処しているんでしょう。 スヴェン:確かに最近の自転車は技術の進化が激しいですね。今は、どのメーカーも技術戦争をしている状態だといえます。とくに空力に関しては進化が大きく、重要性がどんどん高まってきています。キャニオンとしては、軽量性と空力性能のバランスにフォーカスして日々製品を開発しています。