大阪府・吉村知事が定例会見5月27日(全文3)個人的には感染拡大防止を優先したい
調整状況はどうなっているのか
読売新聞:すいません、最後に1点だけ。今日、京都府のほうが兵庫県と足並みをそろえて1日に全面解除をするという方針を固められたそうなのですが、大阪のほうは調整状況っていうのはどうなっていますか。 吉村:たぶん京都と兵庫も感染防止のガイドラインがある、順守することが前提になってるんじゃないんですかね。大事なのは、そのガイドラインが今ないので、ないんですよ。スポーツクラブとカラオケはできると思いますが、ライブハウスと夜の接待を伴う飲食店はないので。つまりは6月1日の時点でたぶんそれがないということになれば、これは休業要請は解除しないと、そういう趣旨なんじゃないかなと僕は思っています。 兵庫と京都とはできるだけ足並みをそろえようっていうのは、これまでもやってきてますが、兵庫と京都の解釈については、ちょっと皆さんから問い合わせてもらったほうが正確かもしれないし、僕の認識ではそういうことですけどね。ガイドラインが何もない中で休業要請を解除したものではないと思っていますし、それを作った上で解除というのも、部局からも報告を受けているので。 だからそれがない、いわゆるライブハウスとか夜の接客を伴う飲食店というのは、たぶんまだ中ぶらりんになってるんじゃないんですか。と思っています。スポーツクラブとカラオケは、もうこれは5月末にできるから休業要請解除。これは京都も兵庫もそういうことになるんだろうとは思っています。 読売新聞:分かりました。ありがとうございます。 司会:次の。
対象外でも使いたいという店舗がいたら?
朝日新聞:朝日新聞社の多鹿と申します。QRコードについて何点かお伺いしたいんですけども、まず対象を決めてらっしゃいますが、対象外でも使いたいという店舗さんがあられたらどうしたらいいでしょうか。 吉村:対象外の方も、これはもう任意ですので使っていただけたらというふうには思います。ただ、最初の動きだしのときはどうしても、登録がわーっと重なるとどうしても、システムがダウンしたらあれなので、ちょっと様子を見ながら参加してもらえたらなというふうには思います。いずれにしても、この範囲も7月末の段階でいったん判断したいと思っています。われわれとしては休業要請をしたところ、リスクA、B、Cに分けましたが、できるだけリスクの高いところから導入していただきたいという考え方です。 朝日新聞:任意ということなんですけれども、クラスター発生施設に対してもこれを条件としてというようなことは、例えばあしたのガイドラインに入ってくるとか、そういうことはないという理解でいいですか。 吉村:いや、それも含めて検討しています。場合によってはそれもあり得るだろうなというふうに思っています。ただ、そのときに僕が言った2つの、何をするにしても政治って背景にある思想が大事だと思うんですけど、背景の思想として感染症の拡大を防止する方策をできる限り取るということと、もう1つは、できるだけ、感染者が出たとき、あるいはクラスターが特に出たときに囲い込みができる、ここがたぶん思想の部分だと思うんです。 その思想を反映するために、このQRコードシステムっていうのをつくりましたが、例えば夜の接客を伴う飲食店なんていうのは、お客さんの情報を府に、メールとはいえ渡したりだとかするっていうのは、恐らくそこはそういった業態ではないだろうと、現実の業態を考えたときに、お客さんとの信頼関係というか、それが、非常に重視する、そういう意味で接待を伴う飲食店だというふうには思っていますので、これをそのまま導入してくださいっていうのは実態には合わないだろうなと思っています。 ただ、それ以外でも、大事なのはさっきも言ったとおり思想の部分が大事なので、それ以外の方法で例えば囲い込みを、なんらか、100%じゃなくてもできる方法はないですかとか、そういうことを今、議論しているという最中です。ただ一方で、例えばライブハウスだとかスポーツクラブとかカラオケ店っていうのは、匿名性っていうのは別にお客さんも求めてないと思うので、そういったところでは条件にもできるだろうなとは思っています。