Jリーグ移籍の可能性も!? 今夏に無所属となった欧州日本人選手6人。新天地を探している最中なのは?
あと1ヶ月ほどで欧州リーグの2024/25シーズンが開幕するが、昨シーズン限りで所属クラブを契約満了に伴い退団し、新天地が見つかっていない選手もいる。今回は、欧州のクラブを退団して無所属の日本人選手6人をピックアップして紹介する(本文は7月8日時点でのもの)。
DF:中山雄太(なかやま・ゆうた) 生年月日:1997年2月16日 前所属:ハダースフィールド(イングランド) 23/24リーグ成績:23試合0得点2アシスト 今年1月に行われたAFCアジアカップ2023に出場した日本代表メンバーで唯一、現在の所属先がないのが中山雄太だ。CBや左SB、ボランチなどあらゆるポジションをこなす万能型DFは今夏に2シーズンを過ごしたハダースフィールドを退団している。 中山のハダースフィールドでの時間は常に怪我と隣り合わせだった。加入当初からレギュラーとしてプレーしていたが、2022年11月にアキレス腱断裂の重傷を負ったことで、直後に開催されたカタールワールドカップの出場も逃した。 2023/24シーズンも開幕直後はコンディションが万全ではなかったことから試合に出場できていなかったが、リーグ戦では第5節に初出場。復帰してからは再びレギュラーに返り咲き、日本代表にも復帰を果たしたが、3月に膝の内側側副靭帯を損傷してそのままシーズン終了となった。 中山が離脱をして以降にハダースフィールドはわずか1勝しか挙げることができずに降格。中山も契約満了に伴いチームを離れた。
MF:原口元気(はらぐち・げんき) 生年月日:1991年5月9日 前所属:シュツットガルト(ドイツ) 23/24リーグ成績:2試合0得点0アシスト シュツットガルトは2023/24シーズンのブンデスリーガで、前シーズンの16位からバイエルン・ミュンヘンを上回る2位へと大躍進を遂げた。日本代表DF伊藤洋輝がその中心となった一方で、原口元気はほとんど試合に絡むことができなかった。 原口は2022/23シーズンの冬の移籍市場でウニオン・ベルリンからシュツットガルトへと活躍の場を求めた。若手選手が多いチームを支えるベテランとしての活躍を期待され、加入直後から8試合連続でスタメン出場するなどレギュラーに定着した。 しかし、2023年4月にブルーノ・ラッバディア監督が解任されてセバスティアン・ヘーネスが新監督に就任すると出場機会を大きく減らす。2023年4月から2024年5月までの1年弱の期間で先発の機会は一度しかなく、途中出場を含めてもブンデスリーガでは5試合しか出番を与えられなかった。 原口が怪我で長期離脱をしていた場合は話が変わってくるが、34試合でベンチ入りした中での5試合の出場であり、構想外だったことは明らかだった。特にチームが躍進を遂げた2023/24シーズンはわずか2試合の出場にとどまり、シーズン終了後に契約満了に伴いシュツットガルトを退団した。