大阪モデル「赤信号」点灯決定 高齢者への不要不急の外出を控えるよう要請も
大阪モデル「赤信号」点灯決定 高齢者への不要不急の外出を控えるよう要請も
大阪府は27日午後、新型コロナウイルスの感染拡大を受け大阪府庁で「第79回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を開き、府内の感染状況を示す独自指標「大阪モデル」を非常事態を示す「赤信号」にするとを決定した。また、高齢者に対し、医療機関への通院、食料・衣料品・生活必需品の買い出し、必要な職場への出勤、屋外での運動や散歩など、生活や健康の維持のために必要なものを除き、不要不急の外出を控えるよう要請することなども決定した。要請の期間は28日から8月27日まで。 【動画】大阪府が新型コロナ対策会議 感染急拡大で「赤信号」点灯へ(2022年7月27日)
大阪府の吉村洋文知事は会議の中で「様々な医療の態勢の強化を医療機関のみなさんとともにやっておりますが、やはり数が多いという中で医療が非常にひっ迫しているというのが今の現状です。これは病床使用率だけでなくて発熱外来であったり、救急外来であったり、医療全体がひっ迫している」と府内の現状を説明した。
また「大阪モデルの信号の基準、病床使用率50%を超えるというのが大阪モデルの赤信号の基準です。本日50%超えるということになりますので、本日の本部会議におきまして、大阪モデルの赤信号を点灯させます」と述べた。府の関係者によると、27日中には病床使用率が52%にのぼる見込みだという。 このほか、医療が非常に厳しいという状況から「医療非常事態宣言も出すという判断をします」とも述べた。
吉村知事は会議の中で府民に向け「医療の入り口の部分も非常にひっ迫しているので行動制限をしないということが感染対策をとらなくていいというミスメッセージにつながっていると僕は思っています。決して感染対策をとらなくていいということではありません」と述べた。 また「これだけ大阪も全国も感染が広がっている中で、お一人おひとりの基本的な感染対策、ぜひこれの徹底をお願いいたします。ワクチン接種もよろしくお願いいたします」と続けた。
同会議終了後、吉村知事は定例記者会見を行い、先の会議の内容について説明した。会見冒頭では、医療非常事態宣言についてもふれ、府内の高齢者に対して生活や健康の維持のために必要なものを除き、不要不急の外出を控えることを要請することを同会議で決定したと話した。