通天閣が「黄色点灯」で警戒呼びかけ 大阪モデル「黄信号」に引き上げ
通天閣が「黄色点灯」で警戒呼びかけ 大阪モデル「黄信号」に引き上げ
大阪府が11日に府内の新型コロナウイルスの感染状況を示す独自指標「大阪モデル」の黄信号を点灯させたことを受け、府内を代表する観光スポット通天閣(大阪市浪速区)は12日夜、黄信号を周知するための黄色点灯協力を行った。大阪府は12日、府内の新規感染者数が9960人だったと発表した。 【動画】大阪モデルの黄信号周知のため黄色点灯で協力する通天閣 高井隆光社長のコメントも
黄信号となるのは今年の5月22日以来
府は11日に大阪府庁で「第78回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を開き、府内の感染者数が前週比で2倍増加する状況、全体の病床使用率が10日に20%に達したことを受け、府内の感染状況を示す独自指標「大阪モデル」を警戒解除の緑信号から警戒を示す黄信号に移行した。黄信号となるのは今年の5月22日以来となる。
吉村洋文知事は「第7波に入った可能性が高いと思います」と語っている
同会議では、12日から高齢者施設に対し当面の間「面会は原則自粛すること」、「入居系・居住系施設の従事者等への頻回検査(3日に1回)を実施すること」「ワクチンの早期追加接種(4回目接種)に協力すること」などの要請を行うことを決定した。 同会議に出席した大阪府の吉村洋文知事は「第7波に入った可能性が高いと思います。前週増加比でも2倍程度になっている、大阪モデルの黄信号の基準にも達したことを考えると、第7波に入ったとみるのが適切だと思います」と述べている。
新世界を訪れた男性「感染防止対策を忘れないためにもこれは大事なこと」
通天閣がある新世界では、串カツ店などに会社帰りのサラリーマンらがつめかけていた。 通天閣の黄色点灯を写真に撮っていた大阪市天王寺区の会社員の男性(57)は「何度も繰り返しているような感じやけど、感染防止対策を忘れないためにもこれは大事なことと思う」と話していた。
通天閣社長「ここはもう一度、我慢の時期かなと思っています」
今回の点灯に、通天閣を運営する通天閣観光の高井隆光社長は「残念ですが、大阪府からの要請に伴って警戒の黄色点灯にせざる得ない状況となりました。なんとも言えない、もずやんのすまし顔も表示していますが、また府民のみなさんとともに緑を再度点灯できるように、ここはもう一度、我慢の時期かなと思っています」と話していた。
黄色点灯協力は18日まで
通天閣の黄色点灯協力は18日まで行われ、点灯時間は午後7時から同10時までとなっている。