大阪府20日の新規感染者数は約2万2000人の見込み 吉村知事「過去最多となります」
大阪府20日の新規感染者数は約2万2000人の見込み 吉村知事「過去最多となります」
大阪府の吉村洋文知事は20日午後、大阪府庁で定例記者会見を開き、同日の大阪府の新規感染者数が約2万2000人と過去最多になる見通しと述べた。 【動画】大阪府・吉村知事が定例会見(2022年7月20日)
吉村知事は報道陣の「新規感染者数がどんどん増えて増える傾向にあるが、20日の新規感染者数は」との問いに「本日の新規感染者数は過去最多を更新すると思います。本日の大阪における新規感染者数は約2万2000人程度になります。これまでの最多が約1万5000人ですから過去最多となります」と答えた。
「BA.5の感染拡大力が強いということ」
別の報道陣から「改めて(過去最多の)数の受け止め」はという質問があった。 それに対し、吉村知事は「やはりこの第7波における(オミクロン株の新たな派生型である)BA.5の感染拡大力が強いということです。BA.1が年明けに感染拡大しましたが、様々な意見をお聞きしてもBA.5の方が現場感としても感染拡大力が強いという声が届いています。現実に新規陽性者数の上がり方も速度がはやいという状況です。3連休明けという影響はあろうかと思いますが、それを差し引いたとしてもやはり感染は拡大傾向にある」と答えていた。
吉村知事「拡大傾向はまだ続くと想定」
また「BA.5の置き換わりが60%程度なので、まだ増えると思います。80%くらいになってくると、感染拡大の速度が下がってくる経験なので、そういった意味ではまだ熱をもって増えている状態。本日過去最多になりますが、拡大傾向はまだ続くと想定しています」と続けた。
大阪府「高齢者施設での面会原則自粛」など呼びかけ
吉村知事は、19日現在の大阪府内全体の病床使用率は37.9%、重症病床使用率が3.2%、軽症中等症病床使用率43.1%であると説明。 府民に対し「基本的な感染予防対策の徹底」「高齢者施設での面会原則自粛」「感染リスクが高い場所への外出、移動を控える」「ワクチンの早期接種」「少しでも症状がある場合は早めに検査を受診」を強く呼びかけた。
コロナ陽性者の症状で最も多いのは「発熱」
また会見では、大阪府が重症化のリスクが少ない陽性者に感染経路などを把握するため、SMS(ショートメール)を使ったアンケートを実施したと発表。 回答者は16日時点で4306人で、症状については「発熱」が最も多く86.5%、「のどの痛み」71.8%、「せき」60.7%、「頭痛」53.3%、「からだのだるさ」51.8%という結果だった。 吉村知事はこの結果に「第6波は無症状の方が多かったが、第7波はなんらかの症状がある方が多い」と述べた。