JR中央・総武線「三鷹駅」には何がある? 実は太宰治ファンの聖地、常に文化が“新陳代謝”し続ける街
◆至る所に良店があり、あちこち散策したくなる中央通り
「三鷹コラル」の真横にあるエスカレーターを降りた先、南北約1.1kmにわたって伸びるのが「中央通り」。ここの商店街は平日昼間でも人の往来はそれなりに多く、休日にはさらに多くの買い物客や散策する観光客でごった返します。また、中央通りと並走もしくは交差する「さくら通り」「しろがね通り」「旭町通り」などにも商店や飲食店が複数あります。 こちらの「三鷹センター」ビルは、中央通りとさくら通りが交差する所にあり、なかなかの存在感。ビル内には「東急ストア」「ダイソー」などの店舗が複数入居しています。 三鷹センターの隣にある「三鷹中央ビル」にある「天文・科学情報スペース」では、太陽系・宇宙の観測などに関する展示を行っています。駅からは離れていますが三鷹市には国立天文台があるなど、実は宇宙観測に縁が深い街なのです。中央通りをかなり先まで進んだ所にある「三鷹プラーザ」は住居部分のバルコニーがギザギザの波状になっているのが特徴。低層部の1階と2階が店舗スペースになっています。 入居テナントは花屋さんや高級文具店、美容室、インテリアショップなどが並び、中央通りの店舗でもひと際おしゃれ度が高め。2階部分に並ぶ鉢植えの植栽も穏やかな雰囲気です。 中央通り近辺には、ほかにも魅力的なお店がさまざま! 例えば、焙煎コーヒー店「フジヤコーヒー supports by 横森珈琲」はガラス窓に描かれたシロクマさんがファンシーで、平日昼から多くのお客さんが訪れています。 三鷹に根付いて50年以上という人気店「肉のアンデス」。2023年1月より耐震補強のため休業していましたが、2024年7月に再オープンしました。これ以外にも、三鷹駅南口の商店街には長年愛されているお店や、個性的でニッチなニーズを満たすお店、居心地よく通いたくなるお店が数多く営業中です!
◆街並みのさまざまな所に見える思いやりと温かさ
三鷹駅のもう一つの特徴は住環境の良さ! 日経BP総合研究所が2023年に作成した「シティブランド・ランキング」において、三鷹市は「生活インフラ」「医療・介護」「子育て」などの高評価により全国区市町村中33位にランクしています。 天文・科学情報スペースのある三鷹中央ビル内には、高齢者や障害者支援のためのイベント・教室・物販を行っている「みたかスペースあい」なども入居。2014年に商店街活性化・まちづくりのためオープンしたスペースで、障害者やファミリー層の支援のほか、市民・個人・団体のための活動拠点としても用いられています。 ビルの壁面には車椅子向けの商店街マップや、車椅子を借りられるステーションの掲示もされていました。病気や障害、または加齢によって足腰が不自由な人にとってはうれしい配慮です。障害を持つ人が一般企業などへ就職するための就労移行支援を行っている、東京都指定の事業所も中央通り沿いに発見。通り沿いの一部街路樹脇には木製ベンチも設置されており、中央通りでの買い物中、ひと休みすることもできます。 三鷹駅の南側は買い物の利便性が大変高いだけでなく、こうした多様性への配慮・社会的サポートが行き届いていて非常に住環境がよく、ファミリー層も増加中! 平日には幼稚園・保育園の子どもたちが大人の引率で和やかに散歩しているのも見かけ、さまざまな人に向けて開かれた街となっています。