阪神の福留孝介が戦力外通告も現役続行を希望…移籍先最有力は古巣中日復帰?!
また中日のチーム事情とも合致する。与田監督は、先発の若手投手を根気強く育て、福ー祖父江ーマルティネスの勝利方程式を確立。10月に入り7連勝を含む13勝4敗の猛チャージをかけて8年ぶりのAクラスをキープしているが、得点力不足には泣かされ続けてきた。チーム得点はリーグワースト。石川昂弥、根尾昂、岡林勇希といった1年目、2年目の逸材がファームにいるが、来季ガラっと世代交代ができるまでの計算はまだ立たない。加えて切り札と呼べる代打もいない。 今季、アルモンテ、平田良介らが故障離脱した際に苦しんだように、1人、2人と故障者が出るとカバーしきれないほど戦力層は薄い。 代打の切り札、或いは、状況によってはスタメンでも福留が入りこむ余地は十分にあるのだ。 もちろん今季の福留の推定年俸1億3000万円の代打要員はいらないが、福留も移籍に際し金銭的な条件はつけないだろう。中日ならば、同じセ・リーグ。阪神に恩返しする意味でも福留のモチベーションも高まるに違いない。 ただ今季は、シーズン中の今月26日にドラフトが行われ、保有人数を含めた来季のチーム編成の検討は、どのチームも遅く、中日も与田監督の3年目続投は内定しているが、まだ具体的に来季構想の検討に入る段階にはないという。 しかし、中日の関係者の間からは「世代交代を進めるので今さらベテランはいらない」というような福留獲得を全否定する声は聞こえてこず、新型コロナの影響で予算が厳しいが、来季こそ補強して優勝を狙える戦力を整えたいという意向が多勢を占める。今後、中日が福留獲得に向けての調査に乗り出す可能性は十分に考えられる。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)