阪神福留に制裁金でネット上は「引退」の声で炎上
阪神は11日、新型コロナウイルスの”集団感染”の感染経路になったと推測される遠征先の会食にチーム内ルールを破って参加していた福留孝介外野手、糸原健斗内野手、岩貞祐太投手、岩崎優投手、江越大賀外野手、小林慶祐投手、木浪聖也内野手、馬場皐輔投手、小川一平投手、浜地真澄投手の10人とチームスタッフ1人の計11人に制裁金を科したと発表した。 9日に辞任を表明した揚塩健治球団社長は、その会見で、9月19日の名古屋遠征でチームの内規に違反した会食に参加した2グループの選手にレポートを提出させ、その後、面談を行い、その結果を踏まえて、なんらかの処分を下す考えであることを示していた。今回、遠征先の会食に際して「4人以下」「同ポジションを避ける」「2時間以内」などの内規を守らなかった11選手に厳正なペナルティを下した。制裁金は、後日、慈善団体に寄付されるという。 ちなみに辞書によると制裁金と罰金は同意語。正確には罰金には刑事罰として下される財産刑といった定義があるため、今回は、刑法ではなくチームの内規に基づいての金銭徴収措置のため制裁金と発表した模様。阪神らしい気の使い様だが、新型コロナに感染したことではなく、あくまでも内規に違反した行為に対する制裁金だ。 この発表を受けてネット上では多くのコメントが寄せられているが、目立つのが、最年長43歳のベテラン福留に対する風当たりの強さだ。模範を示すリーダーであるべきはずの福留が犯した失態と去就問題を結びつけて「引退」を求める辛辣な声が少なくない。 「引退するのがプロのルールを破った自分の責任」 「阪神ファンの大多数は福留は要らないと思っているのでは?」 「阪神社長の最後の仕事は福留のクビを切ること」 阪神にとっても来季戦力としての福留の処遇は大きな問題。阪神は福留をどうすべきなのか。 今回の内規違反の問題と福留のオフの処遇を結びつけることは間違っている。福留はすでにファンやチームに対しても公式に謝罪をしているし、制裁金が科せられたことで、この件はお終いだ。あくまでも球団は、彼の年俸も含めて、来季の戦力として必要かどうかについて冷静に検討しなければならない。