「老化は後ろ足から」愛犬にいつまでも元気に歩いてもらうためにできる「後ろもも筋」のケア方法
愛犬は一生元気で歩けるようにするには、足の筋肉が落ちないように、できるだけ早いうちからケアするようにしましょう。そこで今回は、犬の後ろもも筋のケア方法について、獣医師の佐々木彩子先生に伺いました。 【写真】後ろ足を持ち上げてチェックする場合は愛犬のおなかに手を添えて支えておくと愛犬がいやがりにくい
犬は後ろ足の筋肉から衰えやすい
犬は前足に7割、後ろ足に3割の体重をかけているといわれています。前足に体重をかけるぶん、後ろ足の筋肉から衰えやすいので、放置すると蹴り出す力が弱って歩きにくくなります。若いうちからストレッチとトレーニングでケアをして、元気な足を生涯キープしましょう。
犬の後ろももの簡単な筋力チェック
愛犬の後ろ足に筋力がどれくらいあるか、以下の方法で測定してみましょう。足拭きや散歩のついでに行うなど、定期的に確認する習慣をつけておくと安心です。
バランス
4本の足を前足から順番に持ち上げて、反発する力をチェックします。持ち上げにくい足には体重がかかっていますが、簡単に持ち上げられる足は、ふだん体重がかかっておらず、筋力が衰えて弱りぎみになっている可能性があります。 なお、後ろ足を持ち上げるときは、愛犬のおなかに手を添えて支えておくと愛犬が嫌がりにくいですよ。
ふくらはぎのハリ
もも裏の筋肉が衰えると、ふくらはぎに負担がかかります。愛犬のお尻の下がへこんでいたり、ふくらはぎがパンパンに張っていたりしたら、もも裏の筋肉が弱っているかもしれません。 ふくらはぎのハリを確かめる場合は、片手でおなかを支えながら、後ろ足のかかとの少し上あたりをやさしく触りましょう。指が沈まないほど張っていたら要注意。わかりにくい場合は、ほかの足と触り比べてみてください。
歩き方
歩き方にクセがあると、筋肉を使うバランスが悪くなって筋力低下につながります。後ろ足がO脚だったり、前足より後ろ足の歩幅が狭かったりとばらつきがある場合は、ももの筋力が弱っている可能性があります。 愛犬が歩いている姿を後ろから見て、足先がすべて同じ方向を向いているか、後ろ足がO脚ぎみになっていないか、前後の足で歩幅に違いがないかチェックしましょう。