「老化は後ろ足から」愛犬にいつまでも元気に歩いてもらうためにできる「後ろもも筋」のケア方法
ケガ予防になる! 後ろもも筋のストレッチ方法
ここからは関節の可動域を広げて、ケガの予防にもなる、後ろもも筋のストレッチ方法をご紹介します。
足首のストレッチ方法
まずは、トレーニングの前にストレッチで弱った筋肉をほぐし、関節の可動域を広げましょう。足首は地面に近く、体重を支える重要な部位です。足首を曲げ伸ばしするストレッチを行えば、ももにかかる負担を軽減でき、足全体の筋肉も効果的にほぐせます。
足首をゆっくり曲げて、ゆっくりと反らして伸ばすことを繰り返す
片手でもものつけ根を支えながら、愛犬の足先を持ちます。愛犬の足首が無理なく動かせる範囲内で、3秒かけて足首をゆっくり曲げ、次は足首が反る方向に3秒かけて伸ばすことを5回ほど繰り返しましょう。
抵抗運動ストレッチ
飼い主さんが犬の足先に触れると、犬が自然と足を引っ込めることがありますが、この動きを後ろもものストレッチに使います。嫌がる犬は、飼い主さんが曲げ伸ばしをサポートしてあげてもよいでしょう。
ももを後ろに伸ばし、ひざを元に戻すことを繰り返す
片手をおなかに、もう片方の手ひざに添えて支えながら、ひざを前からやさしく押して足全体を後ろ足に伸ばします。ひざを押す手を離し、愛犬がひざを引っ込めたら再び押すことを5回ほど繰り返しましょう。
下半身を温めたあとにマッサージしてから行うと効果がUP!
気温が下がる秋冬は筋肉も冷えてこわばりやすいので、急にストレッチをすると犬が痛がることもあります。愛犬の下半身にホットタオルなどをかけて温めたあと、指先でやさしくつまむ程度の力で後ろ足をマッサージしてから始めると、効果UPが期待できます。 自分の足で元気に歩くことは、愛犬の気持ちを若々しく保つことにもつながります。ストレッチなどを無理なく取り入れながら、愛犬と一緒にたくさん歩いてあげましょう。 お話を伺った先生/佐々木彩子先生(「キュティア老犬クリニック」獣医師 獣医中医師1級・獣医推拿整体師) 参考・写真/「いぬのきもち」2024年10月号『3才から始める 「一生歩ける!」のための後ろもも筋ケア』 文/宮下早希 ※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と一部写真に関連性がない場合もあります。 ※持病がある犬やハイシニア犬などは、かかりつけ医と相談のうえで行ってください。それ以外でも、愛大がケガをしていたり体調不良の場合は控えましょう。また、無理はさせず、愛大につらそうな様子やしぐさが見られたらただちに中止しましょう。
いぬのきもちWeb編集室