巨人がBクラス転落危機の泥沼9連敗…巨人大物OBは原監督の来季続投方針に「責任をとるべき」と異議
ついに勝率5割を割り借金「1」。2位阪神の背中は10ゲーム差と遠のき、逆に4位の広島とのゲーム差は「4」に縮まった。広島は残り9試合もあり巨人のBクラス転落の可能性も出てきた。 巨人OBで、ヤクルト、西武で監督を務めた広岡達朗氏は、巨人の“ていたらく“に怒りを通り越して「OBとして歯がゆい。寂しいし恥ずかしい」と苦言を呈した。 「いまだにオーダーを固定できないようでは苦しい。オールスター選手を集めて名前だけでは勝てないことがよくわかっただろう。そもそも中田は、いきなりでは無理だと思っていたし、ベテランの中島らが勝負どころで出てくるような状況で勝てるわけがない。打線が長期のスランプを脱出できないのは、コーチの責任。バッティングの本質を理解して教えることのできるコーチがいないから、不振に陥った選手を正しい方向へ導くことができないのだ。原も、そのあたりをわかっていたのか、2軍監督の阿部を1軍コーチとしてベンチに入れたが、いまのところ、その効果は見えない。加えてチーム構成にも問題はある。野球の勝敗の70パーセントは投手なのだ。打てなければ守り勝つべきだが、先発、中継ぎともに安定感がなく投手陣の整備もできなかった。桑田には投手コーチとして期待していたのだが…」 原監督は5日に阿部2軍監督を1軍作戦コーチに配置転換するという異例の人事を断行。試合中も自らの隣に阿部コーチを置いて意見を求めているが、皮肉にも、そこから連敗地獄がスタートした。 ファンの焦点はCSでの奮起と原監督の進退問題だ。 2年前に監督復帰した原監督は、2019、2020年とリーグ連覇を果たし、今季の目標は、3連覇だけではなく、2年連続でソフトバンクに0勝4敗の屈辱を味わわされた“打倒パ・リーグ”に置いていた。オフにはFAで横浜DeNAから梶谷、井納を獲得。新外国人としてスモークとテームズを補強して、盤石の体制を作ったが、阪神に開幕ダッシュを許し、シーズン途中にメジャーを戦力外になった山口、日ハムで暴力問題を起こした中田を獲得したが、ペナントレースの流れを変えることができなかった。 それでも読売グループは、原監督の続投方針を固めている模様。一部スポーツ紙は「原続投」の一報も打った。すでに水面下では、原監督の命を受けて、来季の組閣人事に動いているという。 広岡氏は、こんな意見を持つ。 「性懲りもなくまた外から選手をたくさんとり、ファンの方々は、原巨人は勝って当たり前だと思っていただろう。だが、結果は、このていたらくだ。いい選手を取れば勝てるわけでないことがわかっただろう。優勝を逃した責任は原が負うべきではないか。実質、原は、GM的な役割も兼ねた全権監督としてチームの指揮を執ってきたのだからなおさらだ」 広岡氏だからこそ言える厳しい提言だ。