ブラス×アイドル融合ユニット C;ONインタビュー「今は自分たちのスタイルを確立できて、どこに出ても「これが正解」と思ってやれている感じがします」
――10月からの『Brass On』ツアー、どんなステージになりそうですか? 栞音 対バンの20~30分のライブでは一番強い楽曲を選んでますけど、ワンマンのツアーではバラードも入れられるので。私たちの強みをより見せられて、もっと好きになってもらえると思います。 愛佳 メンバー全員、毎回のライブに本気で、熱く前だけを見ていて。C;ONは楽器を持って、ヒールを履いてドレッシーな衣装で踊ったりするから、高貴なイメージを持ってもらいがちなんです。でも、実際はライブが終わったら、すごい汗だくでゼイゼイしている。そういうところで本気を感じます。 栞音 この前、普段はワンマンでしかやらない「もしも」を対バンで歌ったんですけど、イヤモニをつけてなくてリズムが取りにくくて、悔しい感じになってしまって。特典会で「もしも」が聴けて良かったというファンの方に、ちょっとそんな話をしたら「対バンでそこまで落ち込むんだ」と言われました。それはそうですよ! ひとつひとつのライブで、絶対にファンになってもらおうと燃えていますから。 愛佳 ツアーでも、ファイナルや東京が一番気合いが入ると思われがちですけど、C;ONは全国どこでも同じクオリティで届けたい思いがあります。今回のツアーもそう。 栞音 しかも、毎回必ずベストを更新するんですよ。 聖奈 よく驚かれるのが、全国どこでもみんなで車移動しているんです。大きいバンに楽器を載せて、スタッフさんが運転してくれて鹿児島まで1日かけて行ったり。きれいそうに見えて、そんな泥くさいところもあって。それぞれの地域の方に楽しんでもらう楽曲や地元ネタをやったりもします。 栞音 鹿児島ではご出身の長渕剛さんの「とんぼ」、広島ではカープの応援歌を歌ったり。 愛佳 大阪ではお笑いということで、なかやまきんに君さんのネタをやらせてもらいました(笑)。 聖奈 今回もそこはツアーの醍醐味にできれば。 栞音 そういうことを言うと、毎回何かやらなきゃいけなくなるからね(笑)。 聖奈 そんなこともやりながら、ツアーのタイトルに『Road to PACIFICO YOKOHAMA』と付いているので。全国を「ありがとう」という気持ちで回りながら、お客さんに「次は自分が横浜に行こうかな」と思ってもらえるライブにしなければと、メンバーで話しています。 栞音 昨年も全国ツアーを2回やって、「次は東京に来てね」ということで、Zepp ShinjukuやLINE CUBE SHIBUYAを満員にできました。 ――キャパ5000人のパシフィコ横浜だとなおさら、全国から来てもらわないと埋まらなそうですね。 栞音 今日も作戦会議をしてきました。ただ事務所から降りてくることをやるのでなく、こういうことをしたらファンの方が喜んでくれる、あれは手応えがあった、自分が好きなグループがこういうことをしてくれたらうれしい......と、みんなで話し合っています。 聖奈 事務所も私たちの意見を取り入れてくださって、チーム力はすごくあります。 ――エイベックスからのメジャーデビューも控えていますが、何か変わりそうですか? 栞音 音楽性が変わることはないですけど、メジャーデビューシングルの候補が100曲くらいあって、私たちも全部聴かせてもらいました。「この曲で」と決まりかけたり、「やっぱり違う」となったりしながら、ようやく「これでイケる」と固まって。ボーカルのレコーディングをしてきたところです。エイベックスさんともミーティングを重ねていて。 ――どんなことを話しているんですか? 栞音 C;ONにはまだ、YouTubeで何千万回再生されたとか、TikTokでバズったとか、キャッチコピー的なものがないんです。そこをどうするか。面白いアイデアはいただいています。何も決まってはいませんけど、テレビ出演やタイアップの話を聞くと、メジャーデビューする実感が少し出てきました。 ――いろいろ楽しみですね。 栞音 どうなるんだろう? というのもあります。デビューしたらこうなった、デビューしてもこうだった......とか、いろいろな話を聞くので。 聖奈 デビューするまで正解が分かりません。自信を持ってCDを出しますけど、どういう反応をしてもらえるのか。 栞音 今まではファンの人に見てもらう気持ちでした。メジャーデビューとなって、C;ONを知らない人にも聴いてもらおうと動くのは初めてで、分からないことが多くて。でも、8年目でやっと掴んだメジャーデビューですから。 愛佳 うれしいよね。 栞音 どこまで行けるんだろうと、ワクワク感はすごくあります。 Text:斉藤貴志 <ツアー情報> 『C;ON ONE MAN LIVE TOUR「Brass On~Road to PACIFICO YOKOHAMA」Supported by JIKEI COM GROUP』 10月20日(日) 仙台スクールオブミュージック&ダンス専門学校 9Fイベントホール 10月27日(日) 東京ダンス・俳優&舞台芸術専門学校 10Fイベントホール 11月10日(日) 名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校 8Fイベントホール 11月24日(日) 福岡スクールオブミュージック&ダンス専門学校 1Fイベントホール 11月30日(土) 大阪スクールオブミュージック専門学校 2F Live Space-1 (LS-1) <公演情報> 『C;ON ONE-MAN LIVE at パシフィコ横浜国立大ホール』 2025年2月15日(土) パシフィコ横浜国立大ホール ※詳細は後日発表