ブラス×アイドル融合ユニット C;ONインタビュー「今は自分たちのスタイルを確立できて、どこに出ても「これが正解」と思ってやれている感じがします」
――今はみなさん、神対応と評判です。 聖奈 ファンの人のほうが、たまたま会ったりするとプライベートに気をつかってくれるんですけど、私たちは外でも平気で「イエーイ!」とやっちゃうから、ビックリされます。 愛佳 沖縄にファンの方とバスツアーで行ったときは、ホテルの部屋に突撃もしました(笑)。夜中に外のステーキ屋さんでも遭遇して、別々に食べていたんですけど、私がお手洗いに行っている間にその人が帰ってしまったんですね。他のメンバーはバイバイできたのに、私だけできなかったのが悔しくて、次の日に「何で先に帰っちゃったの!」と怒りに行きました(笑)。 ――栞音さんがライブのMCで、「私たちは実力派と言われるわりに顔も良い」と言っていたことがありましたが、アイドルとしてビジュアルも磨いているんですか? 栞音 見られることで意識が上がって、垢抜けてかわいくなったと思います。 杏実 私のメイクもうまくなりました(笑)。 栞音 アイドルとアーティストのハイブリッドで、「ジャンルはどっち?」とよく聞かれますけど、どっちの良いところも取ろうと。だからアイドル性も武器で、親しみやすさも意識しています。楽器を持って強いパフォーマンスをして、怖そうに見えたりもするみたいですけど、そんなことはありません。「お話しに来てね」とメンバーから発信もしながら、ギリギリ若い女の子たちが(笑)、アイドルをやっているのがC;ONの良さだと思っています。ダンスもそろえたり、武器はどんどん増やしています。 ――佳子さんは特に、サックスを吹いているときと普段で印象が違いませんか? 佳子 サックスを持つと気持ちが変わります。普段は親しみやすいかな。 栞音 親しみやすくても、会話はしにくい(笑)。 佳子 宇宙人と言われています(笑)。 栞音 たぶん頭の中で考えていることと、発している言葉が繋がっていないんです。だから、人に伝わらない。私は佳子ちゃんが言いたいことが結構分かるので、第三者の人が「どういうこと?」となったら、「たぶんこうだと思います」と通訳しています(笑)。 聖奈 ワンマンの特典用に、写真にみんなでサインを入れていたことがあって。200枚くらいあって名前の1字だけ入れたり、バリエーションをつけていったんですね。その中で、自分を象徴する漢字ひと文字を書くことになって、佳子ちゃんが「書くことがない」と言ったんです。それで「変人の“変”と書きなよ」と言ったら、カタカナで「ペン」と書いていました(笑)。 佳子 全然覚えてない(笑)。 聖奈 多分変とペンを聞き間違えたと思うんですけど(笑)。みんなが漢字を書いているのに、ペンのわけないじゃないですか(笑)。そのチェキは、普通にファンの人へ届いてしまいました。 ――ハイブリッドということで、パフォーマンスにも試行錯誤はあったようですね。 栞音 もともとはボーカルと楽器演奏で感動を与えるのがコンセプトで、ダンスはしていなかったんです。音に合わせて揺れているだけ。アイドル界隈のライブに出るようになって、真剣に演奏していましたけど、異色で「出るところが違う」とよく言われたんです。それで話し合った結果、パフォーマンスにダンスを組み込もうと。新生C;ONになる時期があって、初めてダンスの先生に振りをつけてもらいました。 愛佳 私はアクターズスクールでダンスも習っていたから、そういう方向性になると聞いてうれしかったです。やっと本領が発揮できると。でも、久しぶりに踊ったら、なかなかうまくいかなくて。みんなもすごく苦戦していました。 栞音 ダンスは未経験だったからね。当時の動画を観ると、ひどすぎて爆笑しちゃいます(笑)。 愛佳 ただ脚が動いているだけで、ダンスじゃないよね。 栞音 なのに、自分では「踊ってます」みたいに思っていたのが、今観ると恥ずかしい(笑)。必死にやっていたんですけどね。