ブラス×アイドル融合ユニット C;ONインタビュー「今は自分たちのスタイルを確立できて、どこに出ても「これが正解」と思ってやれている感じがします」
――杏実さんはその路線変更後に加入しました。 栞音 杏実ちゃんが入ってからは、ピアノが固定になってしまうから、「Now or Never」でショルキーを持ってもらいました。 杏実 「杏実ちゃんも前に出られる曲があったらいいね」という話から、初めてショルキーを持って踊りました。ギターで言うチョーキングのようにウィーンと鳴らしたり、普通のキーボードにない機能も頑張って練習しました。 栞音 鍵盤を見ないで弾くから難しいよね。それまでは4人のフォーメーションだったので、5人でやるのは面白いなと思いました。 杏実 私もダンスは、あの曲でやったのがほぼ初めてでした。 ――昨年のZepp Shinjukuから今年5月のLINE CUBE SHIBUYAの無料ライブ、夏のフェスにO-EASTでのワンマンと、どんどん盛り上がっている実感はありますか? 栞音 関係者の方からの評判はすごく良くて、一度ライブを観ていただいたら、ファンになってくれることが多いです。でも、爆発的にファンが増えたとか、ライブを発表したらチケットが即完とかはまだないので。 愛佳 キテる実感というより、数年前と比べると、パフォーマンスに対する自信がめちゃめちゃついたのが大きいです。5人になって安定して、ステージに磨きが掛かって、たくさんの方に評価していただいて。昔は「絶対に大きくなりたい」と思いながらも、そのためにどうしたらいいのか......悩みに悩みながら落ち込んだり頑張ったり、情緒もあまり安定していませんでした。今は5人でキラキラしているなと思います。 栞音 2年くらい前まで、いろいろなアイドルさんを見ては、「私たちもこういう曲をやったほうがいいかな」とかブレていたんです。いっぱい考えて悩みましたけど......今は自分たちのスタイルを確立できて、どこに出ても「これが正解」と思ってやれている感じがします。 ――今年のTIF(『TOKYO IDOL FESTIVAL 2024 supported by にしたんクリニック』)では、純粋に音楽で魅了している感じがしました。 栞音 その後のO-EASTは、本番5日前までチケットが61枚残っていたのが、完売しました。TIFで観て来てくれた方が増えた感じがしました。そういう積み重ねが、だんだん実を結んでいるかもしれません。 ――リリースも昨年11月のアルバム『STOR;ES』から精力的に続けていますが、キラーチューンも生まれました? 栞音 誰もが知っている爆発的な曲は、私たちにはまだないですけど、ライブで反応が良いのは「Now or Never」。「Last Order」はYouTubeの再生数が回って、C;ONの代名詞になりました。後は「もしも」ですね。 ――今年4月に配信リリースされたバラード。 栞音 その頃はいろいろな曲を作っていた中で、「もしも」は完成度が高くて。ファンの方にもめちゃめちゃ気に入ってもらいました。 ――みなさん自身が上がる曲はどの辺ですか? 栞音 聖奈ちゃんが楽しそうなのは「あなたのせい」。 佳子 頭からユーフォニアムのソロをやっています。 聖奈 ベーシストの方が提供してくださった曲で、そういうアレンジで演奏させていただいています。私は楽しい曲、かわいい曲が好きでしたけど、最近は観せる曲、強い曲でも自由に吹けるようになってきました。最初の頃は全然動けなくて、脚がちょっと上がっているだけ。それが自由に表現できるようになって、重そうな楽器を持っているのが迫力あって良く見える。武器になって楽しいなと思います。 杏実 私はめちゃめちゃ苦戦して、本番で成功するかイチかバチかの曲が「微熱」です。リリースはしてなくて、ビルボード横浜やコットンクラブでのジャズライブでしか披露していません。本格的なジャズ曲で、私はクラシック出身でポップスをやってきたので初挑戦。ソロが16小節あって、すごく難しくて。でも、弾けたときの達成感は大きいです。