【ABC特集】北海道と言えばカニ?トウモロコシ? いま若手生産者が苦労の末に生み出したサツマイモが大人気
いま北海道で注目なのはサツマイモ!?
海の幸の次は山の幸。本田さんが訪れたのは、札幌から車で1時間ほどの由仁町です。畑は一面、雪に覆われ“山の幸らしきもの”は見当たりませんが・・・。 (本田さん)「スゴイですね~。あっ、これですか?」
倉庫にあったのは、大量のサツマイモ!去年秋に収穫し、出荷の時を待っていました。その量、なんと10トン。でも、サツマイモって寒さに弱いはず・・・北海道で収穫できるんですか? (サツマイモ農家・川端さん)「昔は温度が足りなくて、北海道のサツマイモはおいしくなかったんですが、近年温かくなってきたことと、栽培技術が向上してきたことで栽培ができるようになったんです」
本格的に栽培をはじめたのは2017年。「特産品に育てたい!」ということで、由仁町とお隣の栗山町の若手生産者がタッグを組んで生産を始めたんだそうです。ただ、当初は苦労の連続。保存方法に高い壁があったといいます。 (川端さん)「収穫後がデリケートで、寒さに当たると腐ってしまうので。作った当時は保存施設がなかったので、すぐに売らないと腐ってしまうという事が大変でした」 冬の間も出荷できるように、温度と湿度を保てる倉庫に改装。努力が実り、去年の収穫量は前の年の1.5倍にアップしたそうです。
ブランド名は、由仁町と栗山町、それぞれの町名から1字ずつとって「由栗(ゆっくり)いも」です。 (本田さん)「しっとり感があって、甘みも繊細で、風味がいい甘さですね。めっちゃおいしいです」
大丸神戸店北海道展では「由栗いも」をスイーツに
どうやったらこの「由栗いも」の魅力を関西の人に届けられるか。本田バイヤーには秘策がありました。それは、新しいスイーツ。創業90年以上の老舗青果店が営む札幌のスイーツ店で「由栗いも」も扱う「ハレノクダモノ」に製作をお願いしました。依頼したのはスイートポテトです。
(本田さん)「『由栗いも』と本州のサツマイモと違いは何ですか?」 (ハレノクダモノ・木村さん)「北海道でとれて倉庫で寝かせているので、甘みが全然ちがうと思います。特にスイートポテトにしたら、もろに糖度が出るので、道産はやっぱりおいしいです」 秋の収穫から3ヶ月以上倉庫で寝かすことで、糖度が増していることに注目。さらに・・・。 (木村さん)「ミキサーでもピューレ状にはできるのですが、手でこさないと繊維質がいい感じに残らないので。あと、糖度が違います」