米メディアは佐々木朗希の完全投球ストップに注目。「最初の1球で終わりを迎える」「メジャー以外では世界でベストの投手」
また佐々木のポテンシャルについて、「3桁(マイル)の速球と破壊的なスプリッターの肩を持った佐々木は、MLBのチームに所属していない世界の投手の中でベストであることに疑いはない」と絶賛。 「いつ、そして佐々木が、MLBにやって来るのかは分からない。彼は、海外FAの権利を得るまで9年を要さなければならず、マリーンズに彼がMLBチーム移籍へポスティングを要求できたとしても、チームにその義務はない。マリーンズは過去に1選手だけ、2010年にミネソタ・ツインズと契約した内野手の西岡剛をポスティングしたことがある」と、佐々木のメジャー移籍の可能性について説明した。 その上で「MLBファンにとって佐々木を見る最高の機会は、来春のワールドベースボールクラシック(WBC)になるだろう。この大会は来年に再開され、日本は通常、大会に向けて最高の選手を出してくる。佐々木は明らかに彼の所属するリーグで最高の投手の1人だ」とも記し、来春のWBCに佐々木が選ばれ、決勝トーナメントが行われ、米国上陸を果たすだろうとの予測記事を展開した。 スポーツイラストレイテッド誌は「NPBエースの佐々木が17イニングで完全投球を失う」との見出しを取り、「日本人投手の佐々木の連続打者アウトは、オリックス・バッファローズの打者に投げた最初の1球でヒットを許し日曜日に終わりを迎えた。佐々木の完全投球は17イニングでストップ、連続して打ち取った打者は52人だった」と伝えた。 記事は、「この連続アウトはNPBの記録で、MLBの歴史のどの連続アウトよりも長い」と紹介。「20歳の天才は、(NPBで)28年ぶりとなる完全試合を2週間前に果たした。そして先週に完全投球をさらに8イニング続けたが、0-0の試合の場面で102球を投げて降板した。完全試合の前の先発で打者1人を抑えたものを加えたイニング数では、NPBの歴史で完全投球の最長イニング記録を残した」と、ここまでの怪物ぶりを説明した。 また、この試合の2回に佐々木が、2度外角へのストレートをボールと判定されたことに不服ともとれる苦笑いを浮かべ、その態度に激高した白井球審がマウンドに詰め寄ったシーンがあった。井口監督がベンチを出て白井球審に事情を聞くような異常事態となり、日本のメディアは、この話題で持ち切りとなったが、米メディアは、この審判問題には一切触れなかった。