大阪府・吉村知事が定例会見9月2日(全文2)府医師会で往診チームを編成
府医師会が組織立って往診する仕組みは今回が初めてか
毎日新聞:毎日新聞の鶴見です。先の会見の大阪府医師会との自宅療養への支援強化についてなんですけども、これまでオンライン診療や夜間の民間診療など、仕組みはありましたけども、大阪府医師会という団体が組織立って、府内の自宅療養者の現地といいますか、自宅に入って治療する仕組みというのは今回が初めてという理解でよろしいでしょうか。 吉村:そうです。大阪府医師会に所属の先生方が個別にやられてたり、あるいは、それは保健所と個別に連携してやられてるっていうのはこれまでも結構あったんですけども、組織として、大阪府医師会と大阪府が連携してやると、組織同士でやるということは今回が初めてということになると思います。往診について。それ以外のワクチンであったり、発熱外来とか検査であったり、オンライン診療とか、そういったことは連携してさせてもらいましたが、日中の往診体制を組織的にやっていこうということについては今回が初めてということになります。 毎日新聞:昨日の1日時点で、自宅療養者数が約1万8000人いますが、あらためて今回、大阪府医師会との支援強化の連携についての知事の受け止めについてお伺いできますでしょうか。 吉村:非常に自宅療養者の皆さんが医療にアクセスしやすくなるという意味では、非常に大きな意味を持つと思っています。今回、府医師会からの往診に係る調査もしていただいて、約600の医療機関で往診をしてもいいという回答がありました。これは、これからだから往診体制は今後、今日、大阪府と大阪府医師会とで共同発表しましたから、現実に増えてくると。そして実際の往診も増えてくると思います。
府医師会の中に紹介窓口を設置
中でも、われわれとして非常にありがたいのが、かかりつけ医、かかりつけ患者でも往診しますというふうに言ってくれている病院が175あると、これは非常に大きいと思っています。約200弱の病院がかかりつけ医じゃなくても訪問診療する、往診をすると。今までかかりつけ医というのは結構あったわけですけれども、かかりつけ医以外、だから新規の、クリニックの先生方からすると新規の患者さんというか、保健所、病院にも来たことがない方が、カルテなんかもないというような状況でのスタートになると思いますけれども、どういった基礎疾患とか持病かをお持ちか分からない、かかりつけ患者であったらそういったことが分かるわけですけど、そういった患者さん以外でも往診をすると言っていただけたのが約200弱あると。そしてさらにそれをリスト化して保健所への提供も可能と、それが65あると。これは非常に心強いと思っています。 そしてもう1つやっぱり大きいのが、大阪府医師会の中に紹介窓口を設置していただくと、これも非常に大きいです。特に大阪市内中心になります。大阪市内の保健所も逼迫している中で、医師会から個別の公表はしていないとしても、往診していただけるクリニックの先生に連絡がいき、そしてそこから近くの自宅療養者のところに行くということになるので、ここは非常にワークするのではないかと思っています。 そして茂松会長もおっしゃっていましたけども、いろいろオンライン診療もそうですし、この往診の中で、これは抗体カクテル療法の適応じゃないか、ロナプリーブの適応じゃないかとなれば、そこを外来のロナプリーブにつなぐとか、いろんな展開も見えてくると思いますので、本日、医師会の皆さん、この仕組みをつくっていただいたというのは非常にありがたいと思っています。 あとはチーム診療、先ほど申し上げましたけど、チーム往診をやっていただけることになるので、そのチームで組むということになると、それはそのエリア、エリアで近い方に行っていただけることにもなりますし、組織立ってやっていただければ保健所との連絡も非常にスムーズにいきますので、そこに対する補助金制度も作りました。もちろんこの補助金については、医師会所属の先生じゃない先生にも適用していきますが、基本的にはこの基幹診療所を中心に往診、特に日中の往診体制の強化につながると思っています。