小池都知事が臨時会見 警戒レベル「最高」に(全文1)「5つの小」プラス心遣い
同居人からの感染が42.1%
濃厚接触者の動向でありますけども、感染経路別の割合はいつもモニタリング会議でご報告しております。知事の先ほどのお話にもございましたけれども、やはり前週と一緒で、同居する人からの感染が42.1%で最も多いんですね。その次に施設が入ってきます。特別養護老人ホームですとか介護老人保健施設、病院、保育園、学校等の教育施設も入ります。これが15.9%。その次に職場が15.7%で入りまして、会食が8.2%、接待を伴う飲食店が2.5%というところでございました。 このように、同居する人からの感染が最も多い。一方で職場、施設、会食、接待を伴う飲食店といったさまざまな場面で感染例が発生しているというところであります。家庭の外である職場ですとか施設、あるいは飲食店で感染した人が家庭内に新型コロナウイルスを持ち込んで、同居する家族等に感染させたという事例が見られています。職場ですとか施設、あるいは寮といった共同生活、あるいは家庭内での感染拡大を防ぐという意味で、いま一度、家族ぐるみ、職場ぐるみで、基本的な感染対策である手洗い、マスクの着用、3密を避ける、環境を清拭する、消毒する、テーブルやドアノブをきれいにするというところ、そしてウイルスを除くということであります。これらの徹底が必要でございます。 また、特に今後というか、今もうすでにそうなんですが、不特定多数の方々が集まる場では、外が寒くて暖房を入れているという場があります。なかなか外気は入れたくないというお気持ちはすごく分かるのですが、換気は非常に重要でありますので、窓やドアを開けて風を通すといった形で、効果的な方法でこまめに換気をする、この徹底が必要であるということを申し上げたいと思います。
複数店でのはしご酒は高リスク
また、先ほど知事からもリスクの高い場についてお話がございました。人と人が密に接触し、マスクを外して長時間、または深夜にわたる飲食をする。あるいは、いわゆるはしごをして複数店にまたがって飲食や飲酒を行う。あるいは大声で会話をする。こうした行為はこれまで、それこそ保健所の方々ですとか、あるいは行政の方々、あるいはそれを取りまとめる国立感染症研究所の方々の疫学調査の結果、分かっているリスクの高い場面なんですね。非常にはっきりしています。こうしたところで感染リスクが高まる。 年末年始はやはり忘年会ですとか新年会も、あるいは初詣といった、また、大人数で長時間に及ぶ飲食の機会、あるいはイベントが増えるということは当然想定されるわけです。そこで先ほど申し上げたような感染対策が徹底されてない場、そういう会食、あるいはイベント、あるいは特に多数の人が密集して大声の発声を行う行事、パーティー、ここは明らかに感染リスクが高いということがいえます。そこで新規の陽性者数が増えるということを懸念しております。 また、在留外国人の方についてもこの数回、触れております。文化がいろいろで、そうすると催事もいろいろなんですね。ですので自国の伝統あるいは風習に基づいてお祭り等が行われます。いろんな時期に行われます。お祭りは、われわれもそうですけれども、密に集まって飲食を行うということは当然想定されるところであります。ただ、言葉が違う、あるいは生活習慣が違う、お互いこれは理解し合う必要があるわけですが、それらに配慮をして、在留外国人への情報をしっかり提供していく、そして支援をしていく、そして陽性者が発生した場合の濃厚接触者に対する積極的な疫学調査の拡充、これを検討していく必要があると考えております。 また、今週、新規の陽性の方は2080名おられたんですけれども、無症状の方が487人おられまして、これは大幅に増加しております。全体の比率としては23.4%ということでございました。職場に陽性の方が出ますと当然、保健所の方々が入られて、濃厚接触者の例えば調査をするわけですが、それにとどまらず、自発的に検査を受けた、そういう方もいらっしゃいます。やはり先ほど申し上げた保健所による調査、これらによって無症状の陽性の方が多くの場合は見つかっていくわけなんですけれども、このような方々が見つかって個別に対応されることによって感染の拡大防止につながっていくということを、われわれとしては期待をしております。 【書き起こし】小池都知事が臨時会見 警戒レベル「最高」に 全文2に続く