小池都知事が臨時会見 警戒レベル「最高」に(全文1)「5つの小」プラス心遣い
ガイドラインに基づく換気設備導入に助成金を用意
ガイドラインに基づいて換気設備を導入する場合、助成金を用意しております。助成限度額についての引き上げなど、制度のいっそうの充実も検討してまいりますので、例えば前に、地下1階にお店があるんだということでどうしたらいいんだと。最近は換気機能のいい、高性能なエアコンなどもございます。そういったのに替えるなどということについては、この助成金を活用していただければと思います。それから従業員向けの対策の徹底もお願いいたします。毎日、出勤前に体温を計測させたり、また、感染が疑われる場合は医療機関への受診を促していただきたい。それから更衣室・休憩室でも十分な換気を行ってください、テーブル・椅子など、従業員同士が共有する場所についても定期的に消毒をお願いいたします。 都としましても、引き続き医療提供体制の強化を図ってまいります。患者の受け入れ体制についてあらためて申し上げておきますけれども、現在は都内の医療機関におきまして、重症用150、中等症用2490、合わせまして2640床を確保していただいております。そして、さらに今後の重症患者数の増加に備えましては、必要な診療体制を確保するようにあらためてお願いをしているところでございます。加えまして現在、都として専用医療施設の整備を進めておりまして、今月中に工事を完了、そして来月には開設の予定としております。
マスクなしで人と15分以上話さない
それから、先ほどモニタリング会議にもご出席いただきました賀来先生からご報告がありましたように、宿泊施設、宿泊施設療養、それから入院、その判断をどういうふうにするかということで、フローチャートを明確に作っていただいております。それによって宿泊療養施設を、さらに活用を推進していくという方針であります。それによって、いわゆるホテルを有効に利用することによって、病床の逼迫度というのが下がってくるということであります。先ほど報告を受けましたけれども、本日のホテル宿泊療養者の入所は200人を超えております。逆に退所される方も120人を超えているということで、宿泊療養をうまく活用している流れが確実にできているということの表れかと考えております。 感染拡大の防止には、何よりも基本的な対策の徹底が重要であることは、もう再三再四申し上げてきているわけであります。先ほどのモニタリング会議で、東京iCDCの専門家ボード座長の賀来先生から、この冬の感染予防について5つのポイントが示されております。今ご覧いただいているように、感染拡大をなんとしても食い止めるということで、常にマスクを忘れない、常に手洗いを忘れない、常に換気に注意をする、マスクなしで人と15分以上話さない、家も職場も毎日掃除と消毒ということで、これら、東京iCDC座長を務めていただいている賀来先生からも、やはり基本は重なります。これらのことを徹底して、皆さま方と共に新しい日常、正しく予防、この行動を徹底する、そのような流れを確実にしたいと考えております。 今日はモニタリングの分析にいつもご尽力いただいております東京都医師会副会長、猪口先生、そして国立国際医療研究センターの大曲先生にもご出席いただいております。このあと記者会見、皆さま方からのご質問をお受けし、そしてまた都民へのご協力、ご理解を深めることとしたいと考えております。よろしくお願いします。 司会:それでは続きまして、専門家の先生にご発言をいただきます。大曲先生、よろしくお願いいたします。