小池都知事が臨時会見 警戒レベル「最高」に(全文1)「5つの小」プラス心遣い
急速な感染拡大の局面を迎えた
大曲:私からは感染の状況に関してご報告をいたします。段階としましては知事が先ほどおっしゃったとおり、赤字で、感染が拡大していると思われるという状況でございます。新規の陽性者数、それと接触歴等の不明者数が大幅に増加しております。急速な感染拡大の局面を迎えたと判断をしております。中でも高齢者の増加を非常に危惧しております。重症化のリスクの高い高齢者の新規の陽性者が増えております。ですので、このハイリスクの方々の感染の機会をあらゆる場面で減らすことが必要ということで、今回は申し上げております。 具体的に内容について申し上げていきますと、まず、新規の陽性者数でございますが、前提として、モニタリング会議でもここ数回、都の外から持ち込まれる検体の件についてお話をしています。唾液の検査は自分で採れるわけですが、それが都の外で一般の方が採られて、そして都の中の医療機関に送って検査がされるということが行われています。それで今回は、今週84人の方が陽性になっています。ただ、あくまでこれは東京都の外で発生した事例でありますので、今回の新規の陽性者数からは省いてご報告しておりますので、その点は申し上げておきます。
今後の深刻な状況を警戒する必要あり
まず、新規の陽性者数の7日間の平均を取りますと、前回が244人、約244人でございましたが、今回は約326人ということで大幅に増加しております。前々回、11月の4日時点の数字が約165人でございましたので、2週間で2倍になったというところでございます。増加比に関しても、前回が約148%です。11月の18日時点で133%というところでありますので、100%を大きく超えた値が何週も続いているという状況でございます。このように新規の陽性者数が急に増えておりまして、週当たりでいきますと2000人を超えております、高い水準でございます。増加比も先ほど申し上げたとおりで10月の末から常に100%を超えているというところでございます。これを受けまして、急速な感染の拡大の局面を迎えたというふうに判断しております。今後の深刻な状況を警戒していく必要がございます。 1つ申し上げますと、現在の増加比、133%とございますが、これが4週間持続しますと新規の陽性者は約3.1倍となります。計算しますと約1022人、1日当たりですね。1022人となります。これは極めて深刻な状況でございますので、なんとか下げていきたいと思っております。1つ、陽性者の今後の対策として、やはり陽性者の早期発見、これは非常に重要だと思います。そして感染の拡大防止ということで、発熱、あるいはせきが出る、たんが出る、あるいは全身がだるいと、そういった症状がある場合には、かかりつけ医の先生に相談していただく。そういう先生がいらっしゃらないという都民の方も多くいらっしゃると思います。そういう場合は、どこにかかっていいか分からないというときは、東京都の発熱相談センターに電話相談する。このような形で、都民に対して医療機関に円滑にかかれるように啓発をしていくということが必要と考えております。 年代別の比率ですけども、10歳未満が2.1%、10代は5.5%、20代は24.8%、30代は20.3%、40代は15.7%、50代は14.3%、60代が7.5%、70代は6%、80代は2.9%、90代以上が0.9%という構成でございます。われわれは高齢者の動向を非常に気にしておるわけですが、65歳以上の高齢の方ですけども、前回は197人でした。全体の中の比率でいくと13.5%でありますが、今回は、数としては274人に増えております。比率は変わっておりませんが、実数としては大幅に大きく、高くなっております。ということで、高齢者が重症化リスクが高いということは申し上げておるところですが、そこでの新規陽性者が大幅に増えているということで、こうしたリスクの高い方々の感染の機会をあらゆる場面で減らしていくということが喫緊のことであります。