佳子さまら女性皇族をますます「結婚できない」状況に…天皇陛下も“ご苦言”呈された「岸田首相の大失態」
英国へご出発になる3日前、天皇陛下は恒例の外国ご訪問に際した記者会見に臨まれた。日英両国のこれまでの交流に関する記者たちとのやり取りに続けて、陛下は国会で行われていた安定的な皇位継承に向けた皇族確保策などについての質問を受け、次のようにお答えになった。 【写真あり】ヒョウ柄パンプスを履かれて男性SPと笑顔で談笑される佳子さま 「現在、男性皇族の数が減り、高齢化が進んでいること、女性皇族は結婚により皇籍を離脱すること、といった事情により、公的活動を担うことができる皇族は、以前に比べ、減少してきています。これは皇室の将来とも関係する問題ですが、制度に関わる事項について、私から言及することは控えたいと思います」 2月のお誕生日に際しての記者会見でも、同様のやり取りがあった。しかし、陛下が抱かれている危機感がより如実に表れていると、宮内庁関係者は語る。 「おことばの『言及することは控えたい』という部分が、つけ足しにすぎないと感じられるほど、国会の議論が進まないことに陛下はお悩みになられているように拝察しています。 英国ご訪問直前の会見で、“皇室の将来とも関係する問題”と再び言明されたことからも、陛下のご苦悩が伝わってきました。愛子さまをはじめ、佳子さまや女性皇族の将来が決まらないという現状に、もどかしいお気持ちでいらっしゃるはずです」 6月23日に会期末を迎えた今国会では、皇族数を確保する方策について議論が進んできた。当初、会期中に皇室典範の改正まで進むとみられていたが、与野党の意見が平行線をたどったまま、なんと合意は見送りとなってしまったのだ。 「2021年末に政府が示した『女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持』『旧宮家の男系男子が養子として皇族に復帰』の2案をもとに、5月から衆参両院議長と各党の代表者との協議が始まりました。 しかし協議に入ると、各党の論点が定まらず、全体での協議は一時中断。6月中旬に議長らが個別の意見聴取を進めましたが、与野党の主張の隔たりは埋まらなかったのです」(皇室担当記者) 神道学者で皇室研究者の高森明勅さんは、こうした与野党協議が見送りとなったことに対して、こう懸念を抱いている。