【PANCRASE】KARENと対戦するエジナ・トラキナス「最後はマタレオン!」、藤野と1勝1敗で「エミを応援している。ともに勝って3度目の正直を王座戦で」
2024年9月29日(日)『PANCRASE 347』(立川ステージガーデン・U-NEXT配信)にて、女子ストロー級(5分3R)でKAREN(THE BLACKBELT JAPAN)と対戦するエジナ・トラキナス(ブラジル/ホシャ・トップチーム)が26日、都内で公開練習。インタビューに応じた。 【写真】前戦で藤野の出鼻をくじくトラキナス 公開練習のシャドーでは、ワンツーからパワフルな左右フックに加え、前蹴りやヒザ蹴りなど蹴り技も混ぜて、好調ぶりをうかがわせたトラキナス。 「PANCRASEにまた戻ることは分かっていたから、常に準備していたし、今回はリオの女性限定キャンプのMSPでも練習してきた。そこにはKSWやLFAで連勝中のヤスミン・ギマラエス、Invicta FCでトーナメントチャンピオンになったヴァレスカ・マチャドとか、無敗の選手たちと20日間のキャンプを行ってきた。そして日本でも戦ったマーシオ・クロマド先生のRFTでも練習して、マーシオからは特にグラップリングを強化してもらったわ」と、充実のファイトキャンプを語った。 12歳と15歳の2児の母親でもあるが、「子供達のことは父と叔母が見てくれます。家族がみな試合に向かうことを応援してくれているし、ブラジル時間で朝に結果を楽しみにしてくれていると思う」と、ファミリーの期待を背負って、地球の反対側の地で、勝利を掴むとした。 ◆KARENにチャンスは与えない トラキナスは、2018年にPANCRASEに初参戦。2023年4月に4年半ぶりにPANCRASEに参戦し、藤野恵実に判定勝ちしている。そのときは、藤野の圧力に組み負けず、首相撲で対抗。パワフルなフックを当て、藤野にテイクダウンを許さなかった。 1年5カ月ぶりの来日で、前回からの進化について、「前回とだいぶ変わったのはコンディション面。MMA向けのクロスフィットトレーニングを増やして身体能力をアップさせました」と、さらなるフィジカル強化にも取り組んだという。 今回の対戦相手のKARENは、2022年3月に藤野恵実をヒジ打ちのカットによるレフェリーストップでTKOに下し、PANCRASEストロー級女王の座に就いたが、2023年4月にソルトに判定負けし、王座陥落。 2023年9月の再起戦で高本千代に判定勝ちすると、2023年12月には修斗に初参戦し、パク・ソヨンに1R TKO勝ちした。2024年4月のPANCRASE立川大会ではホン・イェリンをテイクダウン&パウンド、寝技で完封し、3連勝中だ。 KARENについてトラキナスは、「アグレッシブでいい選手。打撃もグラップリングも壁レスも強い」と高く評価しつつも、「4月大会で彼女の試合を生で観たから、どんなことでも対応できるように練習してきた。サウスポー構えの選手ともスパーリングしたし、ヒジ打ちが得意なのも知っている。そのチャンスは彼女に与えない」と、対策は万全だとした。 どんなフィニュシュになる? と問われ、「絶対に極める。最後はマタレオン(獅子殺し=リアネイキドチョーク)。本人には言っちゃダメよ」と、笑顔を見せたトラキナスは、「戦争になる。いい選手だと分かっているから、みんなが喜ぶエキサイティングな試合になるでしょうね」と激闘を予告した。 同じ大会のコメインでは、かつて2度戦った藤野恵実がソルトが持つストロー級王座に挑戦する。トラキナスvs.KARENの勝者は、コメインの王者への挑戦者候補にもなりうるストロー級戦だ。 トラキナスは、「その試合のことは知っている。私はエミを応援している。彼女とは1勝1敗。1度目は腕が折れて、2度目は判定勝ちした。2019年の初戦のときから、私の夢はPANCRASEのベルトを獲ることになった。エミは尊敬する選手で仲もいいけど、試合は別。今回、エミも勝って、『3度目の正直』で、彼女と王座戦ができればいいと思っている」と、“盟友”とのラバーマッチがタイトルマッチになることを願った。 「私を応援している人も、そうでない人も試合を楽しみにしていてください。きっとエキサイティングな試合にします」──エジナ・トラキナスは、悲願のクイーンの称号に近づくか。