全米メディアが後半戦再開前に大谷翔平の本塁打数予想で沸騰…60本か50本か…「疲労」と「敬遠」の不安要素の指摘も
またスポーツ専門チャンネルのESPNも後半戦予想の一番最初に大谷の本塁打数を話題に上げて「大谷の最も楽観的な予想は54本塁打だが、大谷はホットな状態をキープしたまま56本を打つ」と予想している。 「54本でもそれは巨大な数字で、ホセ・バティスタが2010年に54本を打って以来、ア・リーグ最多となる。問題は大谷に疲労が出るのか、それはいつ始まるのかという点。ただ、マイク・トラウトの後半戦の復帰で大谷が多くのサポートを受けることになり、彼はホットな状態をキープしたまま56本を打つだろう」 米ヤフースポーツが注目したのは、「大谷がア・リーグMVPに選ばれる掛け率」で、「信じられないくらいに低い」との見出しを取って報じた。 「大谷のア・リーグMVPの賭け率はどれくらい低くなるのだろうか。大谷はMVPの最有力候補としてシーズンの後半戦に向かう。ブックメーカーのBetMGMにおける彼の倍率は、驚きの-350(1.28倍)で、ゲレーロJr.の+220(3.2倍)を大きく引き離している」とブックメーカーの掛け率を紹介した。 そして「大谷が1番人気となっているのには、はっきりとした理由がある。彼はマウンドと打席で支配的な力を見せている」とし、「彼の賭け率は月を追うごとに下がってきている。開幕時点では+1100(12倍)だったが、5月が始まる時には、すでに+500(6倍)になっていた。6月に+130(2.3倍)に下がり、6月の終わりには+105(2.05倍)となった。現在、オールスターブレークが終わり、彼の掛け率はさらに下がった。フィールドでプレーするすべての選手を大きく引き離している」と続けた。 MVP争いのライバルの現状についても触れ、「ゲレーロJr.は一時的にMVPの最有力として予想された。彼は6月28日に倍率+100(2倍)となり、大谷をわずかにリードした。だが、現在は、大谷の次にいて、唯一他の選手で(MVPを)勝てる妥当な掛け率にある。ゲレーロJr.は、ア・リーグで最高の打者で3冠王に挑戦している。打率はリーグトップの.332で本塁打数は大谷に次いで2位の28本、打点もリーグトップの73打点をキープしている。どのシーズンでも、3冠王は、MVPを保証されてきた。だが、ゲレーロJr.は、今シーズン大谷の世界でプレーしている」と、3冠王を獲得しても“二刀流”大谷の存在があるためMVPが確定とはならないであろうと予想した。 その上で「大谷のように(打撃指標の)OPSで1.062を記録し、67イニングを投げて防御率3.49で87三振を奪っているような選手は前例がない。価値のある選手の彼の信じられないパフォーマンスが続く限り、彼にMVPを手渡さないことは、ほぼ不可能なことだろう」と断言した。全米が注目する中で大谷の後半戦がスタートする。