メジャー球宴史上初“リアル二刀流”で勝利投手の大谷翔平をスター集団がサイン攻めで称賛の嵐…「全員が彼に畏敬の念を抱く」
エンゼルスの大谷翔平(27)が13日(日本時間14日)、米国コロラド州デンバーのクアーズフィールドで行われたメジャーのオールスターゲームに特別ルールによりア・リーグの先発投手と「1番・DH」として出場し史上初の“リアル二刀流”を披露するという偉業を成し遂げた。1995年の野茂英雄(ドジャーズ)以来、2人目となる日本人投手の先発としては1イニングだけの登板で、現在ナ・リーグの本塁打争いトップのフェルナンド・タティスJr(パドレス)を左飛、マックス・マンシー(ドジャース)を二ゴロ、本塁打王3度獲得のノーラン・アレナド(カージナルス)を遊ゴロと3人でピシャリと抑え、最速100.2マイル(約161キロ)をマーク。打者としては、2打席立ち、サイヤング賞3度獲得で、8度目出場のマックス・シャーザー(ナショナルズ)に二ゴロ、レッドソックスの守護神マット・バーンズに一ゴロに終わったが、試合はア・リーグが5―2で勝利し、大谷が勝利投手となった。全米メディアは大谷の偉業を絶賛、メジャーのスターたちの生々しい大谷賛歌のコメントを紹介した。
「1回パーフェクト登板で歴史的勝利」
「大谷がパーフェクトな1イニング投球で歴史的勝利を手にする」 そう報じたのはMLB公式サイトだ。 「少なくとも500フィート(約152メートル)の本塁打を6本放つことでホームランダービーの記録を作った翌日の球宴で二刀流の天才の大谷が1イニングを3人で抑えた。最速100.2マイル(約161キロ)の速球を投げ、彼が持つパワーアームを披露した」 記事は「大谷は打席では無安打だったが、彼の才能はタティスを含め球宴に出場した他の選手を大喜びさせた」と紹介。 パドレスと14年約360億円の契約を結んだスーパースターのタティスがFOXの中継マイクが繋がっている中で、「(大谷は)みんなを驚嘆させているに違いない。もしみんながベーブ・ルースの伝説を知りたい、見たいというのであれば、この男が同じやり方で同じ道を進んでいる。彼には怪我せず、このまま二刀流をやり続けていって欲しいと願っている。野球界にとって素晴らしいことだ」と絶賛したことを明かした。 またダグアウトから大谷の登板を見ていたフィリーズ捕手のJT・リアルミュートも同様の称賛の言葉を寄せた。 「彼は信じられないほど素晴らしい野球選手だ。投打の両方で彼が成功させていることは、かつて達成されたことのないこと。片方をすることでさえどれだけ大変か知っているから、(大谷を)見るのは本当に楽しい。投手の近くで一緒にいなければいけないから、彼らがどれだけ(投手の仕事に)努力を重ねているか知っている。彼が両方をこなす時間があるという事実にただ驚かされている」