【MLB】打線強化が課題のマリナーズ レイズとのトレードでアロザレーナ獲得に成功 有望株3選手を放出へ
強力投手陣を擁しながらも得点力不足によって波に乗れない戦いが続いているマリナーズ。夏のトレード市場では打線強化が急務となっていたが、まずはスター外野手の獲得に成功したようだ。日本時間7月26日、レイズの地元紙「タンパベイ・タイムズ」のマーク・トプキン記者などが報じたところによると、マリナーズはマイナー2選手+後日指名選手1名とのトレードでランディ・アロザレーナを獲得。昨季まで3年連続で20本塁打&20盗塁を達成している俊足強打の外野手がマリナーズに加わることになった。 現在29歳のアロザレーナは2020年のリーグ優勝決定シリーズでMVPに輝き、翌2021年には新人王を受賞したスター外野手。メジャー6年目の今季はここまで100試合に出場し、打率.211、15本塁打、37打点、16盗塁、OPS.712を記録している。FAになるのは2026年シーズン終了後だが、今季の年俸は810万ドル。スモールマーケット球団のレイズとしてはかなり高額な部類となっており、トレードでの放出が有力視されていた。マリナーズとしては今季のみならず、来季以降も見据えた動きと言えるだろう。 アロザレーナの対価としてレイズが獲得するのは、エイダン・スミス、ブロディ・ホプキンス、後日指名選手の3人。米公式サイト「MLB.com」の球団別プロスペクト・ランキングでは、スミスがマリナーズの12位、ホプキンスが同22位にランクインしていた。 スミスは20歳の外野手で、昨年のドラフト4巡目(全体124位)指名でプロ入り。プロ2年目の今季はマイナーA級でプレーしており、ここまで77試合に出場して打率.284、9本塁打、42打点、28盗塁、OPS.872を記録している。 ホプキンスは22歳の先発右腕で、昨年のドラフト6巡目(全体187位)指名でプロ入り。今季からマイナーでのプレーを開始しており、A級で18試合に先発して83回2/3を投げ、4勝3敗、防御率2.90、95奪三振という成績を残している。 スター外野手の獲得に成功したマリナーズ。今夏の補強はこれだけでは終わらない可能性が高く、さらなる打線強化に向けて今後の動きが注目される。