榊や馬酔木で正月用の「宇治飾り」 高齢化で作り手少なくなるも技術を 玄関には「門飾り」で迎春 三重・伊勢市
地元に伝わる正月飾り「宇治飾り」作り=伊勢市(三重テレビ放送)
今年も残す所1週間余りとなりました。新年を前に、伊勢神宮内宮前にあるおかげ横丁では23日、地元に伝わる正月飾り「宇治飾り」作りが行われました。 「宇治飾り」は伊勢市宇治地区に伝わる榊(さかき)や馬酔木(あせび)、松などの常緑樹を紐(ひも)で縛った正月飾りで、玄関には雄松と雌松を使った「門飾り」、台所には「庚神(こうじん)さん」を、また水場や窓には「とんぼ」を取り付けます。 作り手の高齢化などから伝統の飾りを作る人が少なくなり、おかげ横丁では技術を受け継ごうと2010年から地元出身の森田和夫さんから指導を受けています。 神宮のお膝元でもあり、榊を使うのが特徴の宇治飾り。従業員8人が参加して3種類の宇治飾りあわせて57個を作ります。 宇治飾りを指導する森田さんは「縁起物なので心を込めて作ってほしい」と話していました。 宇治飾りはおかげ横丁で販売されています。