鬼はらい新年の幸せ願う「追儺」 平安時代の大みそか行事を再現 三重・いつきのみや歴史体験館
平安時代に宮中で行われていた、鬼をはらい新しい年の幸せを願う「追儺(ついな)」の行事が21日、三重県明和町のいつきのみや歴史体験館で再現されました。 「追儺」は平安時代を中心に宮中で行われていた大みそかの行事で、貴族が矢を放って目に見えない鬼を追いはらうものです。 21日は雨のため屋内での開催となりましたが、祭りを仕切る陰陽師(おんみょうじ)が「祭文」を読み上げ、4つの目を持ち鬼を払う方相氏(ほうそうし)を先頭に、約100人の参加者が難をはらうという意味の「なやろう」と唱えながら館内を練り歩きました。 練り歩きの後、参加者たちは新たな年を迎える前のけじめの矢を放ち、1年の厄をはらっていました。