まるで和菓子な干し芋「きんこ」 極上なやわらかさと濃厚うま味 出荷最盛期 三重・志摩市
海女や漁師のおやつとして知られる干し芋「きんこ」=志摩市内(三重テレビ放送)
古くから海女や漁師のおやつとして知られる干し芋「きんこ」の出荷が、三重県志摩市で最盛期を迎えています。 志摩市の郷土食として親しまれている「きんこ」は、ねっとりとした触感と芋の自然な甘みが特徴で、サツマイモの一種である隼人芋を煮切りし10日から1週間ほど天日干しして作られます。 今年は11月下旬まで気温の高い日が続いたため作業が遅れたものの、例年通り12月上旬から出荷が始まりました。 18日も生産者の内田優子さんの干し場には美しいべっこう色の「きんこ」がずらりと並び、海風に吹かれながら出荷を待っていました。 内田さんは「天気も良く雨も降らなかったので順調に作業ができた。みんなにおいしいと言ってもらうのが嬉しい」と笑顔を見せてもらいました。 JA伊勢によりますと、2月上旬までに県内の市場を中心に約1万袋の出荷を予定しているということです。