【FP監修】リアルな内訳で見る! 不妊治療の費用&助成金ガイド
EMMA・ALICE:5万6000円
「EMMA」は子宮内膜細菌の種類と量、「ALICE」は慢性子宮内膜炎(しきゅうないまくえん)の原因となる細菌を調べる検査。着床しやすい環境を整える。
ERA:13万7000円
体外受精で良好胚(りょうこうはい)移植を何度行っても妊娠しないときに行う「子宮内膜着床能(ちゃくしょうのう)検査」。より適切に胚移植を行うタイミングがわかる。
意外にかかった?かからなかった?【不妊治療費 私の場合】
●サプリ代や文書料が地味にかかった サプリメントに1ヶ月5000円。医療費控除(いりょうひこうじょ)の対象にならず、地味に痛い出費でした。先進医療は医療保険が下りたけれど、5枚分の文書料2万5000円を病院から請求された…。 ●鍼灸で週2万~3万円、みるみるお金がなくなった! 1回1万円弱かかる不妊専門鍼灸へ。効果を持続させるために週2~3回の通院がおすすめと言われて、お金が飛んでいきました! これで授かるかもと思うと、やめられない。 ●どうして着床しない!? 一つの検査に10万円超 体外受精&顕微授精ともに胚までできるのに、なかなか着床せず、いろいろな検査をしました。その費用がどれも10万円を超える上、保険適用外で出費が一気にかさみました。 ●妊娠を継続するための薬代はすべて自費! 顕微授精で着床し、妊娠判定が出たあとは保険適用外。妊娠を継続するために、不妊治療クリニックから出された薬は、すべて自費! 一度に2万円もかかって驚きました。 ●最初から体外受精にすれば半分の費用ですんだ? 自然妊娠にこだわって、あれこれ試しましたが、うまくいかず。結果的に1回目の体外受精で妊娠。治療費の半分は人工授精以前のものなので、最初から体外受精にすればよかった。
絶対に見逃せない!! 不妊治療でもらえる&戻るお金
保険適用だけでなく、各都道府県自治体や会社から助成金が支給される場合も。また保険適用によって、民間の医療保険の適用範囲も広がっています。
自治体の助成金
★住んでいる自治体が保険適用外の治療費を助成 国の助成金がなくなった代わりに、不妊治療費のサポートに力を入れている自治体が増えてきています。ぜひ広報誌やホームページで、お住まいの都道府県や市区町村の助成金を調べてみましょう。 ◯青森県 2024年7月1日から、保険適用となる生殖補助医療の自己負担額を全額助成。県内だけでなく、県外で治療を受けても助成される。 ◯富山県 「治療開始時の妻の年齢が40歳未満」の場合、保険適用外になる7回目以降の特定不妊治療に対して、上限30万円を助成。「男性不妊治療」も、1回につき上限30万円を助成。 ◯京都府 保険適用の「不妊治療」について、自己負担額の半分を、1年度の診療につき上限6万円(先進医療を含む場合は上限10万円)、「不育症治療」は1回の妊娠につき、上限10万円を助成。「通院交通費」の助成もある。 ◯福島県 「保険適用外の治療」は上限30万円、「保険診療と併用の先進医療」は上限10万円を助成。また、「保険診療の回数または年齢上限を超えたため保険適用外になる治療」は上限20万円、「不妊症検査」は上限3万円を助成。 ◯東京都 「不妊検査」「一般不妊治療」にかかった費用を上限5万円で助成。「体外受精」「顕微授精」で保険診療と併用した先進医療にかかった費用の10分の7を上限15万円、「不育症検査」の費用を上限5万円で助成している。 ◯広島県 「不妊検査」「一般不妊治療」の自己負担額の2分の1を上限5万円で助成。保険診療となる「特定不妊治療」「男性不妊治療」と併用した先進医療は自己負担額の2分の1を上限5万円、全額自費はかかった費用の7割を上限30万円で助成。「不育症検査費」の助成もある。