大谷翔平の“リアル三刀流“に全米が震撼「珠玉投球の後に外野を守り歴史を作る」「やれることのすべてをやって見せた」
スポーツ専門メディアのESPNは「大谷が10三振を奪い、エンゼルスのためにライトでプレー」との見出しを取り、「彼を二刀流選手の1人と呼ぶのは、もはや正当な扱いではない」と、そのプレーぶりを称賛した。 「大谷は1900年までさかのぼり、シーズン最初の5度の先発で40三振以上を奪い、許した安打は12本より少なかった初の投手となった。彼の奪三振率14.03%は25イニング以上を投げた投手で4位に入る。打者として彼の10本塁打はメジャーリーグの本塁打争いのトップに1本差。彼の6盗塁は9位タイ。そして彼は外野でもプレーする」 その「投・走・攻・守」に及ぶ才能を称えた上で、エンゼルスのジョー・マドン監督の試合後のコメントをこう紹介した。 「今夜、彼がしたことは普通のことではない。彼はとても簡単にこなすが、我々は彼がやっていることが全く易しいことでないと理解しなければならない」 メジャー公式サイトも「大谷が7回で10三振を奪い、ライトを守る」との見出しを取り“リアル三刀流”を伝え「この登板はトミー・ジョン手術から復帰して以来、二刀流選手(の大谷)にとって最長イニングだった」と、まずは投球内容にフォーカスした。 「二刀流スターの大谷はアストロズ戦で何事もなく初回を投げ終え、彼のキャリアで最高の先発のひとつとなった力強い7回の投球で1四球しか出さなかった。これまでの2つの最大課題を克服した」と、立ち上がりの悪さと制球難による与四球の多さの2つの課題を修正したことを評価した。 「これまでの大谷は、序盤にリズムをつかむことに苦労し、ここまで初回の防御率9.00、2回以降の防御率0.61だった。だが、この夜の大谷は初回を12球にまとめた。今シーズン初回が20球以内だったのは初だ。また大谷は、ここまで18回2/3を投げて19四球、前回登板でも5イニングで6つの四球を出しており制球に苦労してきた。だが、この夜は1四球だった」と紹介。 大谷自身が、その要因として「アストロズの打者が早いカウントからアグレッシブに来ても打ち取れたのは、直球の精度が良かったことが大きかった」と説明したことを付け加えた。 さらに「彼は7回88球で降板して、防御率を2.10にしたが、驚いたことに9回に打席に立つために8回裏からライトを守り試合に残り続けた」と、降板後にライトの守りに入ったことにも注目した。 地元メディアもチームは敗れたが大谷の話題で盛り上がった。