最下位に苦しむ横浜DeNAはレイズ”戦力外”の筒香嘉智をカムバックさせるべきか?
メジャーリーグのタンパベイ・レイズでプレーしていた筒香嘉智(29)が11日(日本時間12日)、40人の登録枠から外れて戦力外になった問題について、横浜DeNAの三原一晃球団代表がコメントを発表した。 「筒香選手がどのような決断をするか分かりませんので、断定的な事は言えませんが、彼を送り出した際に『日本でプレーすることになったらベイスターズに戻ってきてほしい』と伝えており、その思いは今も変わっていません。今後、もし筒香選手が日本球界でのプレーを選択することになれば、しっかりとコミュニケーションを取っていきたいと思います」 事実上の獲得表明だ。 筒香のポスティングを認めた際にも、三原代表は両者の話し合いの中で、「国内復帰する際には横浜DeNAで」という“約束”があることを明らかにしていた。三浦大輔監督は、三原代表がコメントを出す前のオンライン取材で、「まだ何も分からない。新聞を見ているだけですからね。コメントすることはない」と答えていたが、完全なフロント主導で戦力編成を行っているDeNAのチーム運営方式からすると、指揮官があれこれ言えないのも無理はない。 筒香は2019年12月にポスティング制度を利用し、レイズと2年1200万ドル(約13億2000万円)で契約した。新型コロナの影響で公式戦が60試合に短縮された1年目は、開幕戦で2ランを放つなど鮮烈デビューを飾ったが、51試合、打率.197、8本塁打に留まった。今季は開幕戦から「1番・一塁」で起用されるなど期待されたが、フォーシームに差し込まれ、変化球に崩されるというパターンが続き、ここまで26試合に出場、打率.167、0本塁打、5打点で、三振率が31%と低迷しチャンスをもらえなくなった。 筒香は本当にDeNAに必要な戦力なのか。 昨年は、新4番に指名された佐野が、打率.328で首位打者タイトルを獲得。「つなぎの4番」と自らを表現したが、本塁打も20本の大台に乗せて69打点という見事な結果を残した。シーズンの最後に肩の脱臼で欠場したが、8月には月間打率.343、6本、22打点で月間MVPを獲得し、ベストナインにも選ばれた。一度としてメディアが「筒香不在」の影響を論じることはなく、世代交代がうまく進んだ。