大阪府・吉村知事が定例会見2月4日(全文5完)話の長い短いに男女差はない
脱ダム派と推進派の議論を聞いて判断する考えは?
横田:橋下知事時代は、ダムに関する意見が異なる今本教授のような脱ダム派というか、ダムに慎重な専門家と、推進派の専門家の議論を聞いて是非を最終判断したんですが、そういうことはやるお考えないんでしょうか。というのは、国交省および国交省の意見を尊重する、御用学者と言うと言い過ぎかもしれないんですが、国交省の基準をそのままうのみにするような専門家が府の専門家に多いんじゃないかという疑念から、立場の違う意見を聞いて、意見を戦わせた上で決めるべきじゃないかと今本教授は言っているんですが、そういうことはまったくなさるお考えはないんでしょうか。 吉村:大阪府の専門家は御用学者でもないと思っていますし、適切に判断をいただいていると思っていますので、大阪府の専門家の意見というのを尊重した上で、最後は大阪府として判断をしていきたいと思います。世の中に専門家は、いろんな専門家は山のようにいますけど、いろんな専門家の立場で、僕も政治的に、僕のことを一生懸命批判する政治家も、専門家もたくさんいますけど、そこはある意味、言論の自由でいいのかなと思ってますが、ダムに関して大阪府の方針決定をしていくという意味では、きちんとしたやっぱり専門の方に就いていただいていますし、そこの意見というのを尊重した上で判断したいと思っています。
もっと安上がりな方法があるのに、メスを入れないのか
横田:実際、大戸川ダムの堤防の高さよりも4メーター低いところを国交省はダムの必要性の基準としているんですが、そこから14センチ、ちょっとだけオーバーするぐらいでダムが必要だと、こういうのが国交省の基準なんですが、これについてもオッケー、認めるというお考えなんでしょうか。税金の無駄を省くと、撲滅するという維新副代表でもある吉村知事とは思えないような発言だと思うんですが。堤防強化でもっと安上がりに済む方法があるのに、そこにはメスを入れるお考えはないんでしょうか。 吉村:いや、僕自身の考え方というのは当然、税金の無駄遣いは絶対しないという立場です。47都道府県で僕が一番、給与を一番カットしている立場の知事ですからね。税金に対しては厳しく見ていくっていうのはもう当たり前の考え方だし、現に僕自身もやっているということです。 その中でやはり府民の財産・命を守るというのが非常に、やっぱり僕に課せられた非常に、仕事だし、そういった意味で権力も委ねられているんだというふうにも思っています。なので、府民の財産・命というのを守るというのをまず大前提に置きながら、今回の9兆円の損害であったり、多くの、200人以上のお亡くなりになる方のこの数値というのを見たときに、このダムで防げるということであれば、費用対効果も考えた上で、最終的には専門家の意見を聞いた上で府としての方向性、まだ最終決定ではありませんが、そういった観点から判断をしていきたいと思います。 ちなみに河川改修も、橋下知事のときに河川改修も槇尾川でやりましたけれども、かなりこれは大変な作業の中で完了したということもありますから、河川改修も決して簡単なものではないというのもご理解いただけたらと思います。 横田:すみません、最後に1点、カジノについてもちょっとお伺いしたいんですが。MGMがオンラインカジノの会社を買収しようとして結果的に失敗したんですが、これはオンラインカジノにシフトする兆しではないかという見方もできると思うんですが、MGMから最近、連絡とか意見交換とか、あるいはもうオンラインにシフトしたから大阪への投資意欲が減退しましたとか、そういう連絡はないんでしょうか。 吉村:僕のところに報告は、そういう報告はありません。IRについては適切に進めていきたいと思っています。 横田:ありがとうございます。 司会:ほかにご質問ある方はいらっしゃしますか。よろしいでしょうか。それではこれで終了いたします。ありがとうございました。 NHK:本日、政務の質問をされる方はいらっしゃいますでしょうか。よろしくお願いします。