大阪府・吉村知事が定例会見9月8日(全文1)感染者が多い状況で、病床も逼迫
緊急事態宣言時のほうが人流は減っている
これが第4波と第5波ですけれども、緊急事態宣言を発令し、それにおける人流です。人流と感染者数の合わせたグラフになっています。これを見ますとやはり第4波のときもそうですけど、人流がぐっと減ったらそのあと感染者が減るというような傾向があります。やはりこの人流と感染者の増加現象、これはやっぱり一定の相関関係があると思ってます。 これを見ますと、緊急事態宣言が発令される前、7月の上旬、中旬ぐらいですけれども、やはり人流がぐっと増えました。そのときに感染としてはやっぱり右肩に上がってきています。8月2日に緊急事態宣言が適用されまして、人流の減少は前の緊急事態宣言ほどではありません。これは商業施設も含めて、ぐっと大きく止めたときですけれども、それほどではなくてだいたい20%から30%、このあとやりますが、それでも緊急事態宣言、効果ない、効果ないといわれながらも、やはり緊急事態宣言の前とあとでは20%から30%、緊急事態宣言をしたときのほうが人流は減ってます。 この減ったときに合わせて、感染は、当然これはその前から右肩で上がっていますが、これは推定感染日です。推定感染日も、天井ができているというところは言えるんだろうと思っています。当然その前、増え続けてきたわけですけれども、人流が下がったところで、一定、高いラインですけれども、天井ができている。右肩に上がり続けていない現象になったという意味では、一定、この緊急事態宣言が始まってから、この増加の速度というのをぐっと抑える、その効果はあったんだろうというふうに思っています。このあと推定感染日が積み上がってきますけれども、点線部分は。おそらく今の新規陽性者数の数を見ると、少しずつ減少するようなグラフになっていくのではないかと思います。次、お願いします。
重症者数は少しずつ増えている
今の病床の使用状況です。病床は非常に逼迫した状況になっています。まず、重症ですけれども、重症者は今、271名ということで、ずっと増えてきていると。第4波のような急激な上がり方を続けているわけではありませんが、少しずつ増えてきているという状況です。 重症者数については、感染者が増えれば、そのあと増えるということになりますし、感染者が減れば、そのあと減るという関係になるということは、これはもう明らかです。ですので、このあとの感染者数の増減によって、この重症者の増減も変わってくるというふうに予測をしています。 そして入院、軽症・中等症ですが、軽症・中等症も非常に高いところで推移をしています。現在の確保病床は、もう運用病床と一緒になっています。2700床です。2694床です。よくいわれる幽霊病床というのは、これはもうないこともほぼ証明していることにもなりますけれども、ほぼこの運用と、もう確保病床、一体、同じ数字です。確保病床をなんとか増やしながら進めているというのが現状ですが、75.4%と高い水準で移動しています。ここも先ほど申し上げた、結局は感染者数が増えれば増えていく傾向にありますし、減れば減っていくという傾向になりますから、新規感染者数が今後やはり重要になると思います。 宿泊療養です。宿泊療養につきましては6350室、現在確保している宿泊療養が6350室です。9月の上旬から中旬は、8400室まで確保します。8400室まで確保するわけですが、今、なので、これからは分母が増えてきて、感染者が減ってくると分子のほうも減ってくることになるんではないかなと。パーセントは減ってくる可能性があると思いますが、できるだけ宿泊療養施設に入っていただきたいと。自宅でお亡くなりになる方を1人でも減らしたいという思いがあるので、できるだけ宿泊療養施設に入っていただきたいと思っています。 ここは、保健所からのお話があると、それぞれの方にお話があることになると思いますが、ただ、感染者が減ってくると、今入っている宿泊療養施設の人もどんどん退所していきますので、減れば減ってくるという関係になります。 自宅療養です。自宅療養については、やっぱり感染者が今減っている現状に合わせて、きゅっと下がり始めているという状況です。また、宿泊療養施設のキャパを増やしていって、そっち側に誘導していくことにもなりますので、感染者が減れば、よりいっそうここは減ってくるということになろうかと思っています。いずれにしても、非常に病床としては厳しい、逼迫した状況が続いているというのが今の現状です。次、お願いします。