43歳の母が妊娠。相手は自分の夫だった――。愛する人たちからの裏切りで、地獄に突き落とされた“サレ妻”漫画5選【書評】
最近、耳にすることが多くなった「サレ妻」という言葉。不倫を「サレ」た妻という意味だが、これほどまでに注目を集める理由は、不倫に悩む人が多くいるからだろう。漫画でも「サレ妻」たちの物語は人気だ。結末が気になり、つい最後まで読んでしまいたくなる。昼ドラのようなドロドロ劇から、主人公の復讐に思わずスカッとする物語まで、思わず引き込まれてしまうものも多い。そこで、本稿では「サレ妻」たちの物語を描いた漫画を紹介していこう。 【漫画】『43歳の母を妊娠させたのは私の夫でした』を読む まとめ記事の目次 ●43歳の母を妊娠させたのは私の夫でした ●パパ、浮気してるよ?娘と二人でクズ夫を捨てます ●信じた夫は嘘だらけ 浮気・ワンオペ・DV…地獄の結婚生活を終わらせます ●ベランダに潜む裸の女 妹に夫も人生も奪われました ●成敗! パパ活野郎
43歳の母を妊娠させたのは私の夫でした
不倫の証拠を集め離婚を突きつけ慰謝料を請求し、すっきり!という流れの「サレ妻」作品が多い中、複雑に入り組んだ問題を描いたのが『43歳の母を妊娠させたのは私の夫でした』。22歳の野崎くるみは、15歳年上の夫・和也との幸せな日々を過ごしていた。ある日、43歳のくるみの母の妊娠が発覚したことから悲劇が始まっていく。
娘と姉妹に間違われるほど若々しい母の妊娠を素直に喜ぶくるみだったが、ぎくしゃくする母の言動をきっかけに父の子ではないことが発覚する。さまざまな疑惑が生まれていく中、夫・和也への不信感が確信へと変わっていく。なんと母の妊娠は、和也との不倫の末に出来た子だったのだ。くるみの喜びは疑惑へと変わり、絶望へと突き落とされる。 最愛の人たちに裏切られたという知りたくなかった事実に直面し、くるみは追い詰められていく。母との血縁関係、夫への信頼、すべてが根底から揺らぐほどの衝撃に、不倫という行為がもたらす影響の大きさを思い知らされる。 大きすぎる悲劇に向かって突き進んでいく本作。読み終わるころには、家庭を壊す不倫への強い怒りを感じるはずだ。くるみは母と夫の不倫を経て、どんな結末を迎えるのだろうか。物語の行く末を、ぜひチェックしてみてほしい。