菅首相が会見 「宣言」と「重点措置」全面解除へ(全文2)厚労省の分割、見直しは避けて通れない
海外では日本の内閣短命化への懸念もあるが
ジャパンタイムズ:ジャパンタイムズの杉山です。総理、お疲れさまでした。政治の安定についてお伺いしたいと思います。菅総理が自民党の総裁選挙に出馬しないことで菅政権は短命内閣となり、来週には新しい内閣が誕生しますが、海外ではまた日本の総理が1年ごとに代わる時代に戻ってしまうのではないかといった懸念もくすぶっており、外交上日本は信頼できるのかということにも、こういった信用問題にも発展しかねないと思いますが、この点については、菅総理はどのようにお考えでしょうか。 菅:まず外交については信頼、そして継続性と一貫性、ここが当然、一番必要だというふうに思います。そういう中で総理が1年ごとに代わるというのは、そこは国益から考えれば、そこはそういうことはすべきじゃないというふうに思ってます。 私自身、総理として、さまざまな仕事に答えを出すには1年は短過ぎるというふうに感じてますが、政府一体となって取り組んできてる、例えば今回の私の訪米に際して、日米豪印のクアッドで、さまざまなことを決めてきました。ただこれは、そもそも安倍前総理が提唱して、そしてアメリカで政権が交代をしてインドが入ってきたんです。それで今回初めて4カ国の首脳が対面で行いました。やはり1つの政党ですから、そうした外交にも基本的な考え方は変わりありませんので、そこは今回はすんなり入れたのかなというふうに思います。 いずれにしろ自由で開かれたインド太平洋構想というのを、それは4カ国の首脳で方向性を出したわけでありますから、そうしたことには影響はないというふうに思ってます。ただ、やはり一定の期間やったほうが、それは当然、国益にかなうと、こういうふうに思います。 司会:続きまして、それではフリーランスの大川さん、どうぞ。
福祉従事者らに3回目接種を優先できないか
大川:フリーランスの大川興業総裁、大川豊です。菅総理、お疲れさまでございました。今でも知的障害者施設のワクチン接種の現場を訪れておりまして、親御さんが2回接種を打ったとしても、まだブースター接種、3回目があればその施設でお子さまに会えるという現状を考えてるんですが、まだ3回目の接種を、例えば福祉従事者、親御さん、家族に、優先的に接種が打たせてもらえるのだろうかと。今の時点で、実を申しますと、いまだに利用者さんが接種が、若いということで接種券が届かず打てないという現状があります。 あともう1点はパラリンピック・オリンピックを開催し、その後スペシャルオリンピックスなどをはじめ、菅総理から今後も知的障害者、発達障害の方のスポーツを応援するというご回答をいただきました。実は今後、バータスグローバル協議会という国際的な協議会の、知的障害とか発達障害の協議会がありますが、横浜での誘致をぜひ日本がやりたいとおっしゃっております。ですので、これはやはり国と自治体の協力、応援がないとできないというふうにおっしゃっておりますので、そういったお考えは今後、日本の多様性を世界に発信するために、お考えはございますでしょうか。以上です、お願いします。 菅:まずワクチン接種でありますけれども、障害者施設への入所者、従事者に対する接種について、調査をさせていただきました、この前ご質問いただいたものですから。結果として、8月末時点では入所者について9割の施設で1回目の接種7割、約7割の施設で2回目の接種が完了してると、そういう状況でありました。そこの従事者については、9割の施設で1回目の接種、8割の施設で2回目の接種が終了してるということでありましたので、そこは他と比較をして遜色がないというか、多い状況だというふうに思います。いずれにしろ、そうしたことも十分配慮しながら対応はさせていただきたいというふうに思います。また、横浜で、バータスですか。 大川:はい。バータスグローバル協議会。知的障害、発達障害の方のスポーツ協議会。パラリンピックと連携をしておりますので、パラリンピックも将来、出場ができるという協議会でございます。。 菅:私自身、詳細を承知しておりませんので、今後調べてご報告させていただきたいと思います。 大川:はい、よろしくお願いします。 司会:続きまして、それでは日本経済新聞、重田さん、どうぞ。