菅首相が会見 「宣言」と「重点措置」全面解除へ(全文2)厚労省の分割、見直しは避けて通れない
留学生の入国を認めないのはなぜか
ラジオ・フランス:ラジオ・フランス、西村と申します。よろしくお願いします。水際対策について質問させていただきます。1年半前から多くの外国人の留学生は日本に来れなくて、入国の許可をもらえません。感染拡大を防ぐために水際対策の必要性は誰でも分かりますが、その間に芸能人や多くのスポーツ選手らが入国できました。なぜ留学生の入国を認めませんか。いつから留学生は入国できるようになるのでしょうか。 菅:外国人留学生の新規入国については、現在、原則一時停止にしておりますが、外国人留学生の受け入れについては外国などの国際化や教育、研究力を向上させる観点から重要だと考えてます。そういう中で国際的な人の往来については、その制限を緩和していく方策を積極的にこれからは検討していきたいと思います。留学生の入国についても国内におけるワクチン接種の進展や国内外の感染状況、そうしたものを踏まえながら、ここは前向きに検討していきたいと思ってます。 司会:続きまして、それではテレビ東京、篠原さん、どうぞ。
厚労省の組織の問題をどう考える
テレビ東京:テレビ東京の篠原です。大変、コロナで困難な時期に、総理、ご在任お疲れさまでございました。総理の会見の発言の中にもワクチン接種のくだりで、厚労省だけでなく総務省も使ってオール日本政府でやったという発言がありました。厚労省を巡っては、以前から巨大過ぎて大臣のマネジメントが利きづらいなどの指摘がありまして、今般の総裁選でも省の分割とか、複数大臣制を採るべきといった意見が出ています。コロナ対応などで、また官房長官としても長年、厚労省と接してこられた経験から、総理としてはこの厚労省の組織の問題についてどのようなお考えを持ってますでしょうか。 菅:厚労省は予算的にも、また仕事量からしても、やはりあまりにも巨大になり過ぎて、そしてまた厚生労働省関係の仕事が今、どんどん増えてきております。そういう中でやはり大臣のほかに担当大臣とか、複数大臣制にするとか、あるいは、最終的にはやはり組織全体の分割、見直しというのは、ここは私は避けて通れないというふうに思ってます。私自身もこの1年半にわたるコロナ対応を行ってきて、そこは極めて大事なことだと思ってます。 司会:それでは続きまして、ジャパンタイムズの杉山さん、どうぞ。