1日100万回「悩みに悩み抜いた」 ワクチン接種、開始時の心境を吐露―菅首相
菅義偉(よしひで)首相は28日、記者会見し、新型コロナ対策のワクチンをめぐり首相が打ち出した「1日100万回」の接種をどのように決断したのか記者から問われた。
菅首相はワクチンについて「まさに新型コロナに対しての切り札だと信じていた」と説明。そのうえで、「7月いっぱいまでに65歳以上の人を優先して接種することになったときに逆算した場合、1日に100万を越えないとなかなか7月いっぱいにはできない状況だった」と語った。 そして、過去に最高で1日60万回のワクチン接種をやったことを知ったと言い、「国をあげてやるので100万回は越えられるだろうと(考えた)」とした。一方、「そういう発言をしたは良かったが、その後が大変で悩みに悩み抜いた」と当時の心境も吐露した。 その後、地方自治体と連携している総務省、ワクチンの打ち手となり得る人材を集めるために厚生労働省にも「参戦してもらえるような体制」を整えたと語った。「日本の国民のみなさんって本当にまじめで協力的で、そうした大きな方向を出してやり始めると、6月の平均が1日110万回、7月は150万回だった。6月から始めた当時、ワクチンが足りないと騒がれた。確かに一部の都市では足りなかったが、その間も着実に打ち続けてくれていた。目標を掲げてやって、退路を断ったというか、やって本当に良かったと思う」と振り返った。