【コックスプレート】有力馬5頭を血統診断! 日本競馬に近い舞台に合う馬は?/坂上明大の重賞血統査定
コックスプレートの予想をしたいけど、有力馬の血統が分からない! そんな人にお届けする特別企画。当サイトで重賞の血統傾向を分析し、出走予定馬の適性を査定してくれている配合コンサルタントの坂上明大氏が、豪GⅠコックスプレートの〝スペシャルリポート〟も作成してくれた。血統解説を読めば、レースの正体も見えてくる! 【評価は★5つが満点】 ※適性評価=血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価 ※素質評価=血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価
〈コックスプレートの血統傾向〉
コックスプレートが行われるムーニーバレー競馬場は直線距離が173メートルしかない特徴的なコース。また、日本と同じ周回コースらしくスタート直後にはポジション争いがあり、欧州競馬よりも日本競馬に近い軽い機動力が求められる舞台です。2019年には日本馬リスグラシュー(父ハーツクライ)が本レースを制し、一昨年はAnamoe(父父Street Boss)、昨年はRomantic Warrior(母父Street Cry、母母父シングスピール)というHalo内包馬が勝利。遡れば、2015~18年と4連覇したWinxもStreet Cry産駒であり、日本馬にも十分にチャンスのあるレースと言えるのではないでしょうか。
ヴィアシスティーナ
母の半兄にイギリスの短距離GⅠ2勝馬Kingsgate Nativeがいる一族。Fastnet Rock×Galileo×Indian Ridgeという欧州のマイラー血統で、芝1400メートルから2000メートルまで幅広いカテゴリーでGⅠ3勝を挙げているマルチランナーです。ただ、後方待機策から末脚を伸ばすタイプだけに、今回は道中の位置取りが課題。少頭数の今年なら十分にチャンスがありそうですが、馬郡に包まれた時にうまく捌いてこられるほどの機動力はなさそうです。 適性評価:★★★ 素質評価:★★★★★