ANA、欧州路線を大幅拡大、ミラノ、ストックホルム、イスタンブールに新規就航、日本人の海外旅行の復活後押し
安定的な航空燃料供給体制の構築を
このほか、井上社長は、回復が遅れる日本人の海外旅行市場について、「数字的にはまだ鈍い」としたながらも、「直近6月の旅客数は前年比で1.3倍に伸びているので、縮小はしていない。重要なのは旅行者のマインドだが、冷え切ったマインドが少しずつ融けはじめている」との見解を示したうえで、ANAとしては海外旅行復活のムーブメントを後押ししていくと強調した。 また、新規就航のタイミングについては、欧州路線での乗務員の稼働の準備が整ったことを大きな要因として挙げた。現在、ロシア上空を飛行できないことから長時間フライトになるため、乗務員の稼働が課題となっていた。 さらに、航空燃料不足の課題についても言及。現時点で運航に影響はなく、増便分についても問題はないとしながらも、「国内線のネットワークの維持、国際線の生産量拡大においては喫緊の課題。インバウンドの政府目標の実現のためにも、安定的な供給体制を構築していくことを希望している」とコメントした。
トラベルボイス編集部