東京メトロを超えた新規上場銘柄・JX金属が話題!今さら聞けない「IPO株投資」の基本的な流れ
東京メトロのIPOが、2024年10月現在の話題ですが、次に控えているのはENEOSの子会社「JX金属」のIPOで、時価総額は“東京メトロ超え”の7000億とも言われています。そこで、個人投資家の間で話題となってきた「IPO株投資」の基本的な流れを紹介します。 【グラフ】学生の約9割が「金融リテラシーの重要性を実感」、実際に投資をしたことがある学生はどれくらい増えたのか?グラフでチェック
「JX金属」が上場申請、時価総額は“東京メトロ超え”
「JX金属」が2024年10月8日、東京証券取引所に新規上場申請したと発表しました。この「JX金属」は、ENEOSホールディングスの連結子会社で、銅やレアメタルなどの非鉄金属製品の製造・販売を行う会社です。 BtoBをメインとしているため、日常生活であまり触れることはないかもしれませんが、半導体用ターゲットでは世界シェア約60%、FPC用圧延銅箔では世界シェア約80%を占めています。「JX金属」が提供する先端素材は、スマホの素材や自動車の素材としても使われています。 一般的に上場審査が順調に進めば、半年程度で上場承認されますが、「JX金属」の時価総額は一部で7000億円とも言われていて、10月23日に上場した「東京メトロ(東京地下鉄)」の“IPO超え”とも言われています。 東京メトロのIPOは時価総額6400億円規模の大型上場と言われていて、「JX金属」のIPO時価総額は7000億円だとするなら、それを上回る大型上場だからです。
IPOとは?IPO株投資とは?
株投資をしていない人からすると、IPOとは何かと思うかもしれませんが、「Initial Public Offering」の略語で”新規株式公開”という意味があります。 そして、上場前のIPO株は証券会社を介して買うことができるのですが、割安であることが多いIPO株を買うことで、上場後に売って利益を売る「IPO株投資」をメインに行う投資家もいます。
IPOの流れ
IPO、新規公開株式の購入をするには、いくつかのステップがあります。 まず、個人投資家はブックビルディング(需要申告)に参加し、購入申込をします。そして、その後、募集・売出価格が決まります。そこで抽選が行われて購入できるか決まります。証券会社によっては、抽選結果が先か、入金の後に抽選になるかは違います。その後、上場して初値がつきます。 いくつかの手順を踏み、少しややこしく感じられるのですが、個人投資家としては、(1)ブックビルディングに参加、(2)抽選に当たれば入金して買う(入金して抽選に当たれば買う)わけです。そして、IPOに当選したら売出価格で購入でき、「人気があるIPO株は割安であることが多い」のです。